国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成28年10月27日(木)11:47~11:51

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分の整備(案)等について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がありました。以上でございます。

問 大臣にお尋ねします。今月の21日に今年の交通事故死者数が3,000人台となりましたが、これは統計が残る昭和45年以降では最も遅いペースとなりました。様々な対策等が功を奏しているものと思いますが、大臣の所見をお願いします。

答 (大臣)本年10月21日で、年累計の交通事故死者数は3,010人となりました。交通事故死者数が3,000人台となったのは、今お話がありましたように、昨年より13日遅く、日付別統計が残っている昭和45年以降、最も遅いペースであると承知をしております。
 これは、第一線警察が現場において日夜たゆまぬ努力を重ねてきたことはもとより、多くのボランティアの方々の、あるいは関係機関が連携をし、また、国民の皆様お一人おひとりが交通事故防止の大切さを理解し、日々、交通安全の実践に努めていただいてきた成果であると認識をしております。
 しかしながら、いまだ3,000人もの尊い命が交通事故の犠牲となっております。警察では、交通死亡事故分析に基づきまして、歩行者の皆様、特に、御高齢の方々には、「道路を横断する際には、左から来る車に特に注意すること」、また、「夜間、薄暮時には、反射材用品等を活用すること」、ドライバーの皆様には、「夜間、薄暮時には、先行車や対向車がいなければ、原則ハイビームにすること」を呼びかけているところでございます。
 報道機関の皆様にも、交通事故防止に向け、御理解と御協力をお願い申し上げます。

問 長官にお尋ねします。宇都宮市で連続爆発事件が起きたところです。男が死んで、3人の方々が巻き込まれて、巻き添えを食ってけがをされたという大変重大な事件であり、地域社会にも大きな影響を与えていますが、県警が今、殺人未遂で捜査中と承知していますけれども、この事件についての所感をお願いします。

答 (長官)お尋ねの件につきましては、10月23日午前、宇都宮市内の公園において、72歳の男が爆発物を爆発させて自殺し、付近にいた3名の方が巻き込まれて負傷した事案であります。まず、この負傷された3名の方々に対しまして御見舞いを申し上げたいと思います。
 この事件は、白昼、しかも市民の集う場所において爆発物を爆発させた大変危険なものでありまして、地域住民の不安も極めて大きかった事件と認識しております。
 栃木県警察において、爆発物の入手経路も含め、事案の背景や動機等の全容解明に向けて、現在、捜査を進めておりまして、これを督励してまいりたいと思っております。