国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年1月12日(木)11:26~11:30

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、高齢運転者交通事故防止対策に関する有識者会議の開催等について報告がございました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。先ほどもお話にありましたが、高齢運転者の事故防止対策に関する有識者会議が開催されることになりました。会議に期待することと警察の今後の取組についてお願いします。

答 (大臣)高齢運転者の交通事故情勢は厳しい状況でございまして、また、今後、高齢の運転免許保有者の一層の増加が見込まれております。本格的な超高齢社会の到来を迎えている我が国におきまして、高齢運転者の交通事故防止対策は喫緊の課題であると認識しております。
 昨年11月には、高齢運転者の交通事故防止対策に政府一丸となって取り組むため、関係閣僚会議が開催されるとともに、局長級のワーキングチームが設置されたところであります。本有識者会議は、総理から御指示のあった「更なる対策の必要性の検討」を行うために開催するものでございます。
 本有識者会議は、行政法、社会学、自動車工学、交通心理学等の学識者や医療・福祉等の関係団体の代表者等、様々な分野で御活躍されている専門家に参画していただくものでございまして、高齢者の特性が関係する事故を防止するために必要な方策について幅広く検討がなされるものと期待をしております。
 今後、改正道路交通法の円滑な施行に万全を期すとともに、本有識者会議の議論の状況も踏まえながら、ワーキングチームの関係府省と連携し、高齢運転者の交通事故防止対策を推進するよう、警察を指導してまいる所存でございます。

問 長官にお尋ねします。沖縄県の警察官が増員されることになりました。昨年5月に米軍属の男が女性を殺害する事件があり、これを受けて県民の安全の更なる向上を図るという対応かと思いますけれども、他県警から出向採用という形で今月100名増員ということですが、この取組について所感をお願します。

答 (長官)御案内のように、政府の「沖縄県における犯罪抑止対策推進チーム」において昨年6月に決定された犯罪抑止対策の中で、沖縄県民の安全・安心を確保するため、警察官100名の増員等により、事件事故への初動対応やパトロールのための警察力を充実・強化することに取り組むとされたところであります。
 これを受けまして、国において沖縄県警察の定員の基準を100名増員することを内容とする警察法施行令の一部を改正する政令を改正し、沖縄県におきましては同様の条例改正がなされたところであります。
 沖縄県の安全・安心の確保を図るため、今年度中の速やかな増員が望ましいことから、今月18日に、沖縄県警察において、16都府県警察の警察官を採用する予定でありまして、この対策の趣旨に沿って、パトロール活動等がより強化されることとなるものと認識しております。