国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成29年2月3日(金)8:41~8:45

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   

問 特殊詐欺の去年の認知・検挙状況がまとまりました。件数で言うと6年連続増加、被害額は406億円と、依然として厳しい状況ですが、御所見をお願いします。

答 特殊詐欺の認知件数は平成22年以降増加傾向にあり、平成28年も対前年比で2.4パーセント増加し、被害額は2年連続の減少となりましたが、406億円と高止まりであり、被害者の約8割が65歳以上の高齢者で、厳しい情勢であると認識しております。
 警察は被害の防止と検挙の両面で取組を進めてきたところでございますが、被害防止の面では、金融機関等と協働し、既遂件数とほぼ同数の事案を未然に防止するとともに、被害の増加が見られた還付金等詐欺に対しては、ATM振込限度額の設定や、無人ATM対策等の取組を推進してきております。
 検挙面では、多数の被疑者を検挙するとともに、犯行グループに拠点を提供する業者への取締りも推進してきたところでございます。
 今後とも、被害防止と検挙にしっかりと取り組んでまいりたいと思います。