国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年4月6日(木)11:21~11:25

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、平成28年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況などについて報告がございました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。今、お話にありましたように、平成28年のストーカー、ドメスティックバイオレンス事案がまとまりました。相談件数や検挙件数が依然として高水準とのことです。一部で加害者の医療機関受診がストーカーの対策として進んでいます。この問題についての大臣の御見解をお願いします。

答 (大臣)平成28年中のストーカー事案及び配偶者暴力事案の相談等の件数は、いずれも高水準となったところでございます。これらの人身安全関連事案は、国民の安全で安心な生活を脅かす重大な事案でありまして、警察といたしましても、しっかりと対処すべき課題であると認識しております。
 こうした情勢を踏まえまして、警察におきましては、これらの事案に一元的に対処するための体制を確立して対応するとともに、関係機関等とも連携し、被害者の安全確保や加害者に関する取組などを推進しているところでございます。
 今後とも、被害者の安全確保を最優先とした的確な対応や改正ストーカー規制法の着実な施行に努めるとともに、関係機関等との連携の下、人身安全関連事案への対応の更なる充実を図るよう、警察を指導してまいりたいと思います。

問 長官にお尋ねします。千葉県松戸市の小学校3年生の女児が殺されまして、御遺体で見つかる事件が起きました。間もなく二週間が経ちます。この事件の捜査についてと、それから新学期を迎えていますけれども、地域の方々は不安の中で過ごされています。子供の安全をどう守っていくかという点を含めまして、この事件の御所見をお願いします。

答 (長官)お尋ねの事件につきましては、千葉県松戸市内で3月24日から行方不明になっていました小学校3年生の女子児童が、同月26日、千葉県我孫子市内の河川敷で殺害されているのが発見された事件でありまして、千葉県警察では、現場や御遺体の状況等から、殺人、死体遺棄事件と断定しまして、同日、捜査本部を設置したところであります。
 この事件は、将来ある子供の命が奪われた残忍な事件でありまして、また、地域社会に与えた不安も大変大きいものがあります。
 現在、千葉県警察において、被疑者の検挙と事件の全容解明に向けた捜査を進めているものと承知しております。
 また、新学期を迎えるに当たり、各都道府県警察において、地域警察官等による見せる警戒活動や自治体、学校、防犯ボランティア等と合同した見守り活動等に重点的に取り組むよう、今般、指示したところであります。
 これらを通じ、子供の犯罪被害の防止や、国民の安心感の醸成に努めてまいりたいと考えております。