国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成29年5月16日(火)9:02~9:09

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   

問 北朝鮮のミサイルについてお伺いしたいのですが、弾道ミサイルを発射しまして、落下地点は日本の排他的経済水域の外側で、船舶などへの被害はないということでした。新型の可能性があり、実際の射程は4,000キロメートルを超えるという報道もあります。安倍首相は、「脅威は新たな段階に達した」と発言していますが、大臣の御所感をお願いします。

答 これまでの弾道ミサイルの発射に続く今回の発射は、明白な安保理決議違反でありまして、極めて問題のある行為であると思います。
 引き続き、情報収集や関連施設の警戒警備等を徹底して、国民の安全・安心の確保に万全を期すよう警察を指導してまいりたいと思います。
 また、今、御質問にありましたミサイルのことにつきましては、最近の北朝鮮をめぐる情勢を受けまして、情報収集や関連施設の警戒警備を徹底すると申し上げました。国民の安全・安心を守るということが、まず第一の私どもの役目だと思っておりますので、警察を指導してまいります。
 そして、さらにこのミサイル発射に関する分析・評価などにつきましては、事柄の性質上、お答えを差し控えさせていただきますが、いずれにいたしましても、一層の緊張感を持って対応に当たってまいりたいと存じます。

問 大手通販サイトのアマゾンにおいて、アマゾン本体ではなく、出品した業者と取引するアマゾンマーケットプレイスというのがありまして、ニンテンドースイッチといった人気ゲームが7割引きとか9割引きとか格安で出品されていまして、それを購入しても、それが詐欺の業者なので商品が届かないという被害がここ数か月間で拡大しているのですけれども、そういった問題にどのように取り組んでいきたいと思われますか。

答 インターネット上でのフリーマーケットサイトであるとか、色々な方法があるわけでありますが、不適切な商品等が出品されているという指摘があるとの報道につきましては承知をしているところですが、これらは原則として、個人間の取引であると考えられていることを踏まえまして、出品者、購入者の双方においてトラブル防止の観点から注意をしていただくことに加えまして、取引の場の提供者であるサービス運営事業者の果たす役割が重要であると認識しているところでございます。各事業者においては、これらの指摘を受けて不適切な出品の削除や監視体制の強化といった自主的な対処を図っているものと認識しておりますが、このトラブル防止の観点から、引き続き、サービス改善に努めていただきたいと考えているところでございます。

問 憲法の話なのですが、昨日、安倍首相がBSジャパンの番組の中で、憲法改正の是非を問う国民投票と国政選挙を同時に実施することの是非に関して、「別途やるのかどうか合理的かどうかということもある」述べまして、国民投票と国政選挙の同時実施の可能性に言及しました。これについて大臣の御所感をお願いします。

答 お尋ねの件につきましては、これは総理が自由民主党総裁としてこの憲法改正についての考え方を公にしたものではないかと認識しているところでございまして、私の立場からはコメントは差し控えさせていただきたいと思います。

問 自民党の麻生派の麻生さんと、山東派の山東さんが東京都内で会談しまして、7月の都議選後に新たな派閥を結成するということで合意したという報道があります。大臣が麻生派ということもありまして、これについての御所感をお願いします。

答 これも政務に関することでございまして、私の今のこの立場からの発言は控えさせていただきたいと思います。

問 サイバー攻撃が今、日本で起きていますけれども、それに対する所感をお聞かせください。

答 御指摘の事案に関しましては、コンピュータ内のデータが暗号化され、この暗号化を解除する代わりにビットコインを要求するという被害が国内においても確認されております。
 感染被害の防止のため、警察におきましても、不審なメールに注意すること、 最新のウィルス対策ソフトを導入すること、OSのアップデートを行うこと等、注意喚起を行っているところでございます。
 本件につきましては、警察に相談があった事案について状況を確認し、所要の捜査を行っているところでございますが、今後とも、サイバー犯罪、サイバー攻撃に係る捜査力、あるいは技術力の向上を図れるよう警察を指導してまいりたいと思います。