国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年6月1日(木)11:13~11:16

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、遠隔型自動運転システムの公道実証実験に係る道路使用許可の申請に対する取扱いの基準などについて報告がございました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。いわゆるヘイトスピーチ解消法が施行されてから、まもなく1年となります。警察庁では、昨年、全国警察にヘイトスピーチ、ヘイトデモがあった際に暴行、傷害、名誉棄損等の違法行為があった場合は、厳正に対処せよという通達を発出しています。この1年間の取組と検挙状況、今後の対策についてお尋ねします。

答 (大臣)警察では、いわゆるヘイトスピーチ解消法を踏まえ、警察職員に対する教養を推進するとともに、公安条例に基づきデモ等の許可申請がなされた際には、必要に応じて、主催者等に対して、法の趣旨等について説明するなどの取組を行っているものと承知しております。
 もとより、違法行為を認知した際には、厳正に対処することとしており、法施行後である平成28年6月3日から平成29年5月末までの間に、暴行罪1件を検挙していると報告を受けております。
 引き続き、不当な差別的言動の解消に向けた取組に寄与するよう警察を指導してまいります。

問 長官にお尋ねします。昨年7月に福岡市で金塊、7億5千万円相当と言われていますけれども、盗まれた事件で、先週から今週にかけて、関連事件も含めて多数の被疑者が逮捕されています。福岡、愛知両県警でしょうか、非常に関心の高い事件ですが、この事件についての受け止め、取組についてお願いします。

答 (長官)お尋ねの件につきましては、昨年7月8日、福岡市博多区において金塊が窃取された事案でありまして、本年5月29日までに、福岡県警察が被疑者ら10名を窃盗罪等で逮捕したものと承知しております。
 福岡県警察におきましては、事案の背景、犯人グループの実態等を含めた全容解明に向けて、現在、捜査を推進しているものと承知しております。