国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成29年6月2日(金)9:16~9:25

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   

問 福岡市で、去年、7億6千万円相当の金塊が盗まれた事件で、福岡と愛知の両県警が窃盗容疑で10人を逮捕した事件があったのですが、これに絡んで愛知県警の複数の警察官が、逮捕前の容疑者に捜査情報を漏らしていた疑いがあることが分かりました。携帯電話の通信傍受で、警察官との通話、容疑者側との通話が確認されたということなのですが、国家公安委員会委員長として、この事案をどう受け止めますかということと、愛知、福岡両県警に調査や報告を求めるお考えがありますか。

答 この報道に関しましては、先ほど接したばかりでございまして、まだその内容等について詳しい報告を受けているという状況ではございません。コメントを直ちにできるような状況にございませんので、申し訳ないと思います。

問 ということは今、確認作業を進めているということでよろしいのでしょうか。

答 一般論としての話になりますけれども、まずは都道府県警察において対応するものと承知しております。

問 こうした捜査情報の漏えいというものは、2013年にも愛知県警であったり、全国でいくつか、たびたび起きていますけれども、こうした事案にどういった対策を今までとられているのかということと、今後、新たな対策をとるお考えがあれば教えてください。

答 ひとつひとつは申し上げませんが、この捜査情報の管理に関しましては、これまでも指導、研修等を行ってきたものと承知しております。

問 もう一点、関連なのですが、昨日も佐賀県唐津市で金塊の巨額の密輸が摘発されるなど、金塊をめぐる強盗とか窃盗とか密輸が九州をはじめ各地で相次いでいて、市民の不安が高まっています。これについての受け止めと、捜査、防犯強化などの施策があれば教えてください。

答 お尋ねの件につきましては、大量の金塊の取引に絡む事件が相次いで発生しているところでございます。
 現在、関係警察におきまして、事案の背景、犯人グループの実態等を含めた全容解明に向けて捜査を進めているものと承知しております。
 今後とも、金塊の取引に絡む違法行為につきましては、海上保安庁、税関等の関係機関と連携して、厳正な取締りを推進するよう警察を指導してまいりたいと思います。

問 G7のテロに関する声明についてお尋ねします。イギリスのマンチェスターのテロを受けまして、先日、イタリアで開かれたG7サミットのテロとの闘いに関する声明の中で、「テロ撲滅へ市民社会と共同で取り組むため、G7内相が速やかに会合を開くよう指示する」とありますが、この声明が指す内相とは、日本警察における国家公安委員会委員長に当たるという理解でよろしいでしょうか。また、もしそうであるならば、会合の見通しや調整など、進捗状況をお願いいたします。

答 5月26日のG7サミットで、テロ及び暴力的過激主義との闘いに関するG7タオルミーナ声明が採択されまして、テロとの闘いを一層強化していこうということで合意したものと承知しております。政府の治安対策の責任者である国家公安委員会委員長として、テロの根絶に向けて国際社会と連携しながら、我が国として、果たすべき役割をしっかり果たしていく決意であります。この声明を踏まえまして、引き続きテロ対策に万全を期してまいりたいと思っております。詳細につきましては、関係省庁を通じて調整がされるものと思われておりまして、いずれにいたしましても、政府の治安対策の責任者である国家公安委員会委員長として、果たすべき役割を果たしていきたいと考えております。

問 話題変わりますが、今日、かりゆしウェアの閣議でしたが、着心地などの御感想があればよろしくお願いいたします。

答 とても涼しくて爽やかで、昨日から、かりゆしウェアについて各閣僚も準備をされて今日の閣議に臨んだようでございますが、こういった機会を通じて、これはクールビズということだけではなくて、沖縄に対しての想いをはせるということも大事だと思います。