国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年6月22日(木)11:15~11:19

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、極東会及び二代目東組の指定の確認などについて説明がありました。いずれも、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がありました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。いわゆるクラブや飲食店で、ダンスの規制を緩和する改正風営法が明日で施行一年になります。この一年間の運用や関連の事件の検挙状況について、それと今後の運用についてもお願いします。

答 (大臣)昨年6月に改正風営法が全面施行され、深夜客に飲酒と遊興をさせる営業、特定遊興飲食店営業が、許可制の下で営業可能となったところでございます。
 本年5月末現在ですが、特定遊興飲食店営業の許可件数でありますが、全国で258件と承知しております。風営法違反で2件の行政処分を行っておりますが、同法違反での検挙はないと承知しております。
 清浄な風俗環境を保持するため、引き続き改正法の適切な運用に努めてまいりたいと思います。

問 長官にお尋ねします。性犯罪に関する規定を見直す改正刑法がこのほど成立したところです。厳罰化であるとか性別規定の撤廃、親告罪ではなく非親告罪へと、非常に大きな改正内容になっています。今回の改正についての警察としての受け止め、取組についてお願いします。

答 (長官)性犯罪は、被害者の人格や尊厳を著しく侵害し、その心身に大きな被害を与える許されざる犯罪でありまして、今回の罰則強化などを内容とする改正は、性犯罪への厳正な対処を推進する上で大変意義があるものと認識しております。
 性犯罪については、精神的なダメージなどから、被害者が被害申告をためらう場面も多く、被害者の精神的負担の軽減、被害の潜在化防止を図ることが重要であることから、警察におきましては、性犯罪事件の捜査等に従事する警察職員への教育・訓練の充実、性犯罪捜査を担当する係への女性警察官の配置促進等を進めているところであります。
 警察としましては、引き続き、被害者の心情に配意した施策を推進するとともに、被疑者の早期検挙に努めてまいりたいと考えております。