国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年7月6日(木)11:31~11:36

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則案に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問 大臣にお伺いします。高齢運転者の交通事故防止対策に関連して、有識者会議の提言が警察庁に提出されました。この提言の受け止めと、今後の警察の取組方針について教えてください。

答 (大臣)昨年11月の関係閣僚会議における総理指示を踏まえまして、警察庁では、本年1月から有識者会議を開催していたところ、先日、その提言が提出されました。
  本提言は、様々な分野で御活躍されている専門家の方々に幅広く御議論いただき、高齢運転者の交通事故防止に向けて取り組むべき今後の方策について取りまとめられたものでございます。
 警察では、本提言を踏まえまして、運転適性相談を充実・強化して自主返納を促進するなど、それぞれの高齢運転者の特性等に応じた、きめ細かな対策を実施することとしております。
 また、改正道路交通法の施行後1年間の状況等を踏まえつつ、例えば、80歳以上の運転リスクが特に高い者への実車試験の導入、あるいは、「安全運転サポート車」限定免許の導入といった運転免許制度の更なる見直しに向けて検討を行っていく方針でございます。
 今後とも引き続き、関係機関・団体等と連携しながら、高齢運転者による交通事故防止対策を強力に推進するよう、警察を指導してまいりたいと思います。

問 長官にお尋ねします。バングラデシュ・ダッカのレストランでのテロ事件ですけれども、1年が経ったところです。日本人の方7人が犠牲になられて、大変に大きな事件ですけれども、この事件は神奈川県警が捜査していると承知していますが、この事件の捜査について、また、国際テロの対策の取組についてお考えをお聞かせください。

答 (長官)昨年7月1日に発生しましたバングラデシュ・ダッカにおける襲撃テロ事件で犠牲になられた方々に対しまして、改めて深い哀悼の意を表しますとともに、御家族にお悔やみを申し上げたいと思います。
 本事件に関しましては、神奈川県警察、埼玉県警察、警視庁及び千葉県警察が、合同捜査本部を設置しまして、事案の解明に向けた所要の捜査を行っているところでありますが、捜査の具体的な内容につきましては、お答えを差し控えたいと思います。
 この事件の発生後も、国際テロ情勢は依然として厳しい状況にあると認識しておりまして、「警察庁国際テロ対策強化要綱」に基づきまして、情報収集・分析、水際対策、事態対処能力、官民連携等の強化を加速するなど、引き続き、テロ対策に万全を期してまいりたいと考えております。