国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成29年7月7日(金)11:09~11:26

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   梅雨前線に伴う被害状況、政府の対応状況について申し上げます。活発な梅雨前線の影響に伴う大雨で、土砂災害や河川の氾濫等が発生し、これまでに6名の方がお亡くなりになるなど、福岡県、大分県を中心に甚大な被害が発生しております。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々に対し、心から御見舞いを申し上げたいと思います。
 政府としては、大雨のおそれが生じた頃から私も出席し、関係省庁災害警戒会議をするなど、関係省庁が緊密に連携して対応に当たってまいりました。災害発生後には、関係閣僚会議や関係省庁災害対策会議を連日開催するとともに、甚大な被害の発生した福岡県に政府調査団を派遣するなど、政府一体となって災害応急対策や被災者の支援に全力を挙げているところでございます。
 また、7月9日、私を団長とする政府調査団を大分県へ派遣する予定です。福岡県同様、今回の大雨により甚大な被害が発生していることから、被災地の状況や課題、ニーズを私自ら確認してまいります。
 大気の不安定な状態が続いておりまして、今後も土砂災害や河川の増水などに警戒が必要です。政府としては引き続き、被災自治体と緊密に連携し、行方不明者や安否不明者の捜索活動に全力を尽くすとともに、被災者の方々が一日でも早く安心して生活できるよう、孤立地域の解消に向けた道路警戒、生活支援等に取り組んでまいります。

問 九州豪雨に関連して、先ほど関係閣僚会議が開かれたと思いますが、どういった報告・指示があったのかお願いします。

答 関係省庁が集まりまして、会議が行われたところでありますが、今回の大雨によりまして、福岡県、大分県で発生した河川の氾濫や土砂災害に関しましては、被害の全容が明らかになりつつある一方で、道路の寸断等によりまして、依然として救助部隊が入れない地域があるなど、事態は引き続き深刻な状況にあると認識しております。安倍総理指示のとおり、人命が第一であり、本日未明から、警察、消防、自衛隊、海上保安庁の救助部隊をさらに増強いたしまして、1万2千名態勢で、救命・救助活動に当たっております。引き続き、政府一丸となって災害対応策に全力で取り組み、被災状況の早期把握に努めていくということが確認されたところでございます。
 また、避難所では多くの被災者が不自由な生活を余儀なくされております。情報先遣チームや政府調査団の活動を通じて、被災自治体のニーズをきめ細かく把握し、被災者支援や生活インフラの復旧に万全を期してほしいということでの御指示がありました。
 関係閣僚みなさまに官房長官から伝えられたことは、できることはすべて行うという強い意志のもと、リーダーシップを発揮して被害の拡大防止と早期復旧に取り組んでほしいとの指示がありました。

問 内閣府の先遣隊が既に現地入りされているというお話がありましたが、被災自治体から政府に対して、これまでどのような支援の要請が寄せられていて、政府としてどう対応を、実施を検討されているのか、そのあたりをお聞かせください。

答 現地の福岡県庁、大分県庁に派遣した情報先遣チームから両県へ、必要な支援を遠慮なく国に要請していただくよう伝達しておりますが、現時点では、具体的な要請はありません。両県とも市町村に対し、随時必要な物資等について、聞き取りをしていると認識しております。引き続き政府調査団、情報先遣チームを通じて、被災自治体と一体となって災害応急対策を進め、必要な支援を迅速かつ適切に実施してまいりたいと思います。

問 稲田防衛大臣が防衛大臣以下、政務三役が昨日の豪雨災害が発生して事態が推移している時に、防衛省を一時不在にしていたというような話がありました。念のためですが、防災大臣以下、政務三役のみなさんは昨日の段階で、災害が推移している段階で、間断なく事態の対処に当たられていたのでしょうか。

答 私自身のことを申し上げて恐縮でございますけれども、私は国家公安委員会委員長としての務めも果たさなければなりません。そのようなときには、防災大臣としての大臣室を離れるということも当然、あるわけでございまして、そのような場合であっても、常時、防災担当の秘書官から報告を受ける態勢をとって、必要な指示を出すことができるような、そのような態勢を整えているところでございまして、対応については、遺漏ないように注意をしているところでございます。

問 加えてですが、稲田大臣いらっしゃらなかったということで、自衛隊の災害派遣などは、その都道府県の知事からの要請を待たずに、事態の大きさによっては、防衛相が判断をしてできるような態勢になっているかと思いますけれども、そういう中で、指揮官陣頭に当たる、当たっていたのかもしれませんが、役所を不在にされていた、そういう中でのこうした話に対して防災大臣としてはどのようにお考えでしょうか。

答 稲田大臣の行動を私は確認しておりませんので分かりませんが、しかし私と同様に役所の近くに所在をし、さらに秘書官から随時連絡を受けていたと聞いているところでございます。災害対応に遺漏がないよう、注意をされていたものと存じます。