国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年8月24日(木)11:26~11:29

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則案などについて説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問 大臣にお伺いします。先週、スペインのバルセロナでテロ事件が発生し、13人が死亡、100人を超す負傷者が出るなどの大参事となりました。今回のテロ事件でも車が無差別殺傷の凶器に使われ、観光客や一般客が巻き込まれるという標的となってしまいましたけれども、この事件についての受け止めと、警察の今後の取組について御意見をお願いします。

答 (大臣)8月17日から18日にかけて、スペイン北東部バルセロナで、車両が歩道上を走行して通行人を轢過するなどの事件が発生し、多数の死傷者が確認されたものと承知しております。
 このような卑劣な行為は断じて許すことができず断固非難するとともに、犠牲者の方々に心から哀悼の意を表し、負傷者の一日も早い御回復を祈念申し上げる次第であります。
 本件については、現地当局が捜査中であり、警察では、関係機関と協力しつつ、情報収集に努めているところであります。
 他方、いわゆるソフトターゲットに対するテロ対策の重要性が改めて明らかとなりましたが、警察では、各国治安情報機関との緊密な連携など、テロ関連情報の収集・分析に努めているところであります。そのほか、公共交通機関や各種イベント会場等の管理者、レンタカー事業者等に対して、講ずべき措置を具体的に要請するなど、国内テロ対策の徹底を図っているところであります。
 引き続き、テロ対策に万全を尽くすよう、警察を指導してまいりたいと存じます。

問 長官にお尋ねします。岐阜県高山市の老人介護保健施設で、高齢の入所者の方が3人亡くなられて、2人がけがをされていることが明らかになりました。事案の内容はよく分かりませんけれども、社会的にも非常に関心の高い問題だと思います。この問題についての警察の取組、対応についてお願いします。

答 (長官)お尋ねの事案は、8月12日、岐阜県高山市内の介護老人保健施設内において、入所中の高齢女性が死亡した事案でありまして、ほかにも同施設では複数の入所者が死傷していたものと承知しております。
 岐阜県警察におきましては、昨日、特別捜査本部を設置し、死亡原因等を含め、事案の全容解明に向けまして、必要な捜査を推進しているものと承知しております。