国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年10月12日(木)11:32~11:36

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、犯罪被害者等給付金の裁定に対する審査請求事案の審理状況及び裁決などについて説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問 大臣にお伺いします。来週、イタリアで開催されるG7内務大臣会合に御出席される予定だと伺っております。この会合ではテロ対策について話し合われる予定であるということなのですけれども、この会合に対する大臣の意気込みと言いますか、御所見をお願いします。

答 (大臣)今、言われましたG7内務大臣会合は、今年の5月のG7タオルミーナで行いました、サミットにおいて採択された声明で、テロ対策に関して可能な限り早期に内務大臣会合を行うよう言及があったことを受けて開催されるものであります。
 同声明では、テロ対策といたしまして、外国人戦闘員に関する情報共有等が盛り込まれておりまして、G7内務大臣会合においては、こうした対策に重点を置いて議論するものと思っています。
 2020年に我が国は、東京オリンピック・パラリンピック大会を開催するということになりますが、国際社会と連携したテロ対策は極めて重要であると考えております。その情報共有を始めとする各種対策について、G7各国の協力を強く求めてまいりたいと思っております。いずれにしましても、本会合において、テロ対策の責任者たるG7の大臣が一致して国際社会に強いメッセージを発信できるように努めてまいります。

問 長官にお伺いします。古物営業法の在り方について有識者会議の開催が公表されましたが、これに関する所見をお願いします。

答 (長官)古物営業につきましては、営業所の全国展開等、時代の流れに合わせてその態様が大きく変化していることから、今回、本会議を開催しまして、現在のニーズに即した古物営業の在り方について、各委員の御経験、御知見等を基に御議論をいただくこととしたところであります。
 本会議における議論の結果を踏まえまして、今後の古物営業の在り方について、さらに検討を進めてまいりたいと思っております。

問 長官にお尋ねします。川崎市のトンネルで、2006年に女性が刺殺された事件ですけれども、このほど、服役中の男が殺人容疑で県警に逮捕されたところです。発生から11年空けての検挙ということですけれども、この事件についての所感をお願いします。

答 (長官)お尋ねの事件につきましては、平成18年9月、川崎市内の路上において女性が殺害された事件でありまして、神奈川県警察が、別の殺人未遂事件により服役中の37歳の男を、10月10日、殺人罪で逮捕したものと承知しております。
 何の罪もない女性が犠牲となった大変痛ましく残忍な事件でありまして、地域社会に大きな不安を与えたところであります。改めて、亡くなられた被害者の御冥福をお祈り申し上げますとともに、御遺族の方々にはお悔やみを申し上げたいと思います。
 引き続き、神奈川県警察におきまして、事件の全容解明に向けた捜査を進めていくものと承知しております。