国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成29年12月1日(金)9:24~9:31

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要

問 昨年7月に、福岡市で約7億6千万円相当の金塊が盗まれた事件のことについて、窃盗罪で起訴された被告の一人が、昨日、福岡地裁の公判で逮捕前に愛知県警察官から通信傍受捜査の実施時期などの捜査情報を教えてもらったという証言をしました。
 通信傍受法では、事後に傍受の実施を対象者に通知することになっておりますが、事前に通信の傍受情報が漏れていたとするならば、ゆゆしき問題だと考えられます。警察当局に調査をさせるお考えがありますでしょうか。

答 お尋ねのような報道がなされたことは承知しております。愛知県警察において、報道にあったような事実の有無について、今、調査・捜査を進めているということを承知しております。
 警察庁において、都道府県警察に対し、通信傍受の実施を含め、捜査情報を厳格に管理するよう指導しているところであります。

問 もう一点関連で、一般論としてお聞きしたいのですけれども、警察官が逮捕前の容疑者に捜査対象として特定されていることや、通信傍受の実施などの捜査情報を伝えることが適正な行為だとお考えでしょうか。大臣の所感をお願いいたします。

答 今、最後に言いましたことと繰り返しになりますけれども、警察庁として、都道府県警察に対して通信傍受の実施を含めて捜査情報を厳格に管理するよう指導しているというところです。

問 12月1日から、高速道路の最高速度引き上げが新たに広がることになります。これについての御見解と、もし将来的な拡大の見通しについて大臣が御所見をお持ちでしたら教えていただければと思います。

答 一か月か二か月前にこの話をしていただいたと思いますけれども、そのとき、私のこれまでの政治家としての、全てにそれに関わってきたことではありませんけれども、様々な意見があって、それは個人のドライバーの話や、あるいは仕事としてトラックを運転される人の話ですとか、こちらにまいりましてからの話ですとか、いろいろございまして、11月から新東名の100キロから110キロということでも一か月経ちました。今日から東北自動車道で100キロから110キロということで、試行がこれから始まるということのなかで、大体これが一年ぐらいかかるのではないかと思います。一年通して季節も変わりますし、季節も変われば休みもあるでしょうし、そういう中での交通の量とか、いろんな状況を含めて試行というものはされると思いますので、そういう中でいろんな結論が出てくるのではないかと思います。
 この前、私が申し上げたように安全第一なのです。極端な話、このような所で事故が多くなってしまえば、そのようなことは許されない話になってまいりますけれども、あのとき申し上げたように、例えば経済的にも、あるいはスムーズに交通が滞ることなく進むような状況が試行の中で分かっていけば進めていくということを、試行期間の状況を皆さんに公表しながらも理解をいただくという、これまた丁寧にやっていくということであれば、進めていくべき話じゃないかなと思います。

問 広がっていったらいいな、ということでしょうか。

答 それは滞りのない交通というものは良いことだと思います。進むのも事故のないようにというのを含めて。