国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年12月14日(木)11:57~12:00

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について、人事案件について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問 大臣にお伺いします。北朝鮮から来たと見られる船の漂着が各地で相次ぎ、北海道では逮捕者も出ました。大臣の受け止めと、警察の取組についてお願いします。

答 (大臣)御指摘のとおり、最近、まず11月23日の夜に秋田県警察が110番通報を受け、由利本荘市において国籍不明の男性8名を発見した事案、あるいは11月28日に北海道警察が松前小島に漂着している木造船を発見し、12月9日、船長含め3名を窃盗罪により逮捕した事案などが発生しており、地元の方々を始め国民が不安を感じているものと思われます。
 この国会でも、委員会に私も呼ばれまして、この案件についての質問が非常に多くございました。国民が不安を感じておられるということが前提となっていると思います。
 国会でもお答えをいたしましたが、警察では、平素から関係機関としっかりと連携をいたしまして、日本海沿岸地域のパトロール等所要の警戒警備や、地域住民や防犯団体に対する不審者や不審物等を発見した際の通報の呼びかけ、違法行為があれば法と証拠に基づき厳正に対処しているところであります。
 最近の情勢を踏まえ、こうした取組を更に徹底して、住民の安全・安心の確保に万全を期すよう、警察を指導しておりますし、引き続き指導してまいりたいと存じます。

問 長官にお尋ねします。このほど、東京で東アジア各国の組織犯罪対策担当の幹部が集まった会議があったところです。マネロンですとかサイバーでしょうか、議題になっていると聞いていますけれども、今回の会議の成果、取組についてお願いします。

答 (長官)お尋ねの会議は、東アジア各国・地域において組織犯罪対策を担当する治安機関の幹部が一堂に会しまして、相互に情報交換等を行うため、平成16年から毎年日本で開催しておりまして、今回は、10か国・2地域・1国際的機関に加えまして、オブザーバーとして5か国が参加しております。
 会議では、我が国を始めとする東アジア各国・地域において、国境を越えて敢行される特殊詐欺等の資金源対策を含むマネー・ローンダリング犯罪、サイバー犯罪、薬物犯罪等について活発に議論が行われるとともに、これらの組織犯罪に的確に対処するためには、関係治安機関の連携・協力が必要不可欠であることを再認識した次第であります。
 私も参加しましたこの会議を通じて、参加者相互の信頼関係が更に深まったものと考えております。今後、更に東アジア圏の組織犯罪対策についての連携が、一層進展するように取り組んでまいりたいと考えております。