国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成29年12月22日(金)11:29~11:33

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   

問 交通トラブル、重大な事故を起こす悪質な運転者についての問題に関する質問です。重大な事故を起こして免許取消になった人物の免許の再取得について、現在、日本では講習制度を設けているのですが、海外では医師が行う心理テストが課せられるなど、条件がより厳格化されている国もあります。あおり運転などによって重大な事故を起こすなどして免許を取り消された者に対して、今後、日本においても再取得の際の条件をより厳格化する可能性というのはありますでしょうか。大臣の所感をお聞かせください。

答 先日も、海外の取組について御紹介をいただいて、いろんなお考えをお持ちの方も、提案をされる気持ちを持っておられる方もいらっしゃると思います。日本で、とんでもない事件・事故に対して、様々な思いで取り組んでまいりましたのが現状と承知しています。御提案は参考として大変ありがたい話ですが、今のお話については、我が国でも、言われましたように取消処分者講習を受講し、攻撃性などの適性検査を受検して、安全運転の指導を受けることが運転免許の再取得の条件となっているものと承知しています。
 海外と我が国では、法制度を始め諸事情が異なるため、御指摘のように、免許の再取得の条件を直ちに厳格化することは困難であると考えます。
 しかしながら、海外の様々な取組を参考とすることは、先ほど申し上げたとおりでありますけれども、今後の諸対策に有益であり、関連情報を収集するよう、警察を指導してまいりたいと思います。
 いろんな取り組み方を整理するのも大事だとは思っていますが、具体的なおっしゃったことの可能性というのは、ちょっと今は困難であると思います。