国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成30年4月17日(火)9:43~9:52

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要

問 財務省の事務次官のセクハラ問題についてなのですけれども、財務省が被害を受けたとされる女性記者にも話を聞く必要があるということで、情報提供を報道各社に呼びかける協力要請をしたと聞いておりますけれども、大臣は今回公開された音源について、聞かれていたらその印象と、一連の財務省の対応についてどう思うかお願いします。

答 まったくと言うことではありませんが、詳細が私の頭の中に入っていません。財務省で調査をしているということは存じていますけれども、その調査がしっかりと行われるべきだと、これを待ちたいと思います。
 一般的にハラスメントということは、ここ数年と言いますか、大きな話題にもなっているし課題にもなっていますから、犯罪を見ていても、犯罪件数そのものが減っていても、私の感覚からすると、力のない人に対して、何か犯罪が、力のある人側から力のない人に向かっているということは感じていますので、こういったことは一般的に排除されなくてはならないものだと思っています。調査を進めてもらいたいと思います。

問 ただ、対応が後手に回れば、政権への影響というのも避けられないかと思うのですけれども、財務次官の進退については、閣僚のお一人としてどのように考えられていますか。

答 影響そのものはあるということは感じています。だけれども、それは調査をしっかりするということも大事であると思います。言われたように、その答えが遅くなれば、影響というものは、私たちは常に認識していかなければいけないと思っています。

問 交通安全の件でお尋ねしたいと思います。13日の金曜日に、一斉の通学路での検問、取締りがありました。この時に警察庁の発表では、1万件の摘発件数があったということですけれども、昨年の飲酒が3,000件ぐらいでした。そもそも取材の時の雑感でもあるのですけれども、違反者というのはスクールゾーンという認識、そこの規制があるということの認識があまりないのではないかと思います。こうしたことに周知が行き届いているかというのが一点目の質問です。
 それともう一点は、交通死亡事故のトップ3の県、それから東京都で、約2,000件の通学路の摘発件数がありました。こうした交通事故の多い所に摘発が偏在している件について、関連性をどう考えているのかという二点をお願いします。

答 最初の話ですけれども、交通標識、これをまず見ていただかなければいけない話だと思っていまして、それは免許を取る時にそれなりに教習を受けるわけです。通学路ですから学校の生徒が多い所、子供たちには学校側でまずそういう教育をしていただくようになっていると思いますし、警察からもお願いをしているところだと思います。
 この前の交通安全運動をいたしますという私の発信の中で、むしろ大人の方が範を示していただきたいと。昔は大人が随分、おじさんおばさんという表現をしましたけれども、街にそういううるさい人がいて、命のために子供たちに厳しく声を掛けたというのが私の記憶の中ではあるのですけれども、そういう人たちと同じ気持ちになっていただいて、ここは通学路なのだから気を付けようという気持ちも含めて、標識を再確認していただくということをお願いしました。そういう気持ちで、先日、発信をいたしました。それでも足らない場合は、更に考えていかなくてはいけないと思っています。
 また、後段の質問ですけれども、一般に死亡事故件数と取締り件数の相関関係は、一概には申し上げられないと思います。事実として、交通事故の死者数が多い所、あるいは増えている所というのは、やはり取締りをしていかなければならないという気持ちが生まれるのは、ある意味では当然のことではないかなと私自身は思います。

問 摘発件数が多いというのは、運転モラルが低いということも言えるのでしょうか。

答 言いましたように、相関関係というのは一概には申し上げられないというか、これは言えないというわけではなくて、どういう関係があるかということは判明しませんけれども、しかし、それぞれ交通事故の実態との分析に基づいて必要な取締りをおこなったと、私は認識しています。いろいろ原因を追究しながら、認識しながら、やはり事故での死者数が多い所というのは、取締りがより強化されなくてはならないという気持ちになるのは、ある意味では当然ではないのかと、私の所感です。