国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成30年5月10日(木)11:30~11:35

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、犯罪捜査規範の一部を改正する規則案について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。先日、カナダでG7安全担当大臣会合が開かれ、大臣も御出席されたと思いますが、この会議の意義や成果、今後の取組について大臣のお考えをお願いします。

答 (大臣)ただいまのお話のように、先月、カナダに出張し、G7安全担当大臣会合に出席いたしました。
 この会合では、テロリストによるインターネットの悪用の防止をする方策、サイバーセキュリティ等に関して、活発な意見交換がなされました。
 私からは、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会等を見据え、外国人戦闘員に関する情報共有の重要性を指摘するとともに、G7各国に対し、国際テロ対策等に関する協力を求めてまいりました。
 また、フランスのコロン内務大臣等との二者会談を行い、意見交換を行いました。
 今回の出張は、我が国のテロ対策等を強化する上で大変有意義な機会であったと存じます。本会合の成果も踏まえ、G7を含む国際社会との間で治安分野における一層の連携強化を図ってまいる所存であります。

問 長官にお尋ねします。東京立川に、このたび災害警備の訓練施設ができて、運用を開始したところです。2年前に近畿管区に同様の施設がスタートしましたけれども、2番目ということを聞きましたけれども、今回の施設への期待、それから災害警備訓練にどう取り組んでいくか、お考えをお願いします。

答 (長官)今、お尋ねがございました新しい東京の災害警備訓練施設は、東日本大震災や熊本地震での教訓を踏まえまして、災害の特性を踏まえた実践的な訓練といったものでありますとか、都市型災害に特化した訓練が行えるように、地震災害、土砂・火山災害、水害に対応する10個の訓練施設を備えています。
 災害警備に従事する部隊でありますとか、職員の専門性・経験・能力に応じた段階的・体系的な訓練ができるようになっております。今後、東日本における訓練拠点として活用して、部隊の対処能力を向上させていきたいと考えています。

問 長官にお尋ねします。先日、新潟市内で小学2年の女の子が行方不明になって、遺体で見つかるという事件が起きました。この事件の受け止めと、今後の警察の取組についてお伺いします。

答 (長官)本当に痛ましい、凶悪極まる事件です。御冥福をお祈りするとともに、御遺族の方々にお悔やみを申し上げたいと思います。
 地域の方々の不安にも極めて大きなものがあると思います。新潟県警でまず、これだけの凶悪事件でありますので、被疑者の早期検挙に向けて一生懸命捜査を行っているところであります。同時に大切なのは、地域でのパトロールの増強でありますとか、学校と連携してお子様方の見守り活動を強化していくことが大事でありまして、新潟県警で今、それに努めているところでございます。
 地域の方々の不安が緩和、解消されるように、早期検挙に努めていくものと思います。