国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成30年7月12日(木)11:11~11:16

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案などについて説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から、平成30年7月豪雨に伴う警察措置などについて報告がございました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。先ほど大臣も触れられましたけれども、7月5日以降に、西日本の広範囲にわたって大雨が降りまして、大きな被害が出ております。この災害についての受け止めと、警察の取組についてお願いします。

答 (大臣)この豪雨で、残念ながら多くの方々が亡くなられました。まだ被災地では、様々な人命救助等々、復旧復興に向けての活動が行われております。改めて、亡くなられた方々にお悔やみを申し上げ、今、被災されている方に御見舞いを申し上げます。
 政府といたしましては、警察だけではなくて、一丸となって、ただ今申し上げた被災地の復旧復興に力を尽くしているところであります。
 10日(火)の閣議後会見でもお話をいたしましたが、私は、兼ねております防災担当大臣といたしましても、9日(月)に岡山県と広島県に参りました。まだ交通の事情が円滑でないところがありましたので、多くのところを見ることができませんでしたが、坂の上の住宅地、これは広島県の安芸区というところ、そして安芸区の中の避難所に行ってまいりました。岡山県は水が浸かった真備町を空から視察をいたしました。まだまだ水がはけていないところでありました。安倍総理が昨日行かれて、これにつきましてはずいぶん水が引けたというところではありますが、いずれにいたしましても先ほど申し上げたように、私の行ったときには、まだ避難所にも冷房が届いておりませんでしたので大変暑かった。避難所に来られた方、苦しい思いをされたと思います。その前日が、たぶん25~6度だと思ったのですけれども、翌日9日は32度くらいまで上がったと思われますので、その暑さにも苦しい状況が続いたのだと思いますが、昨日、内閣府の中に具体的に避難所からの要求に応えるため、支援物資の調達チームというのを内閣府に設け、各省庁から専門委員を集め地元被災地と連絡を取り合いながら、足りていないものを一刻も早く届けられるように、これは国が、自治体が協力してそういう要望に応えようという取組を行っているところでございます。
 警察の取組についてでありますけれども、引き続き被災者の方々の救出活動、これに全力を挙げているほか、被災地の安全と安心を確保するため、パトロール、空き巣対策、避難所の巡回、地域に寄り添った活動を行っているところでございます。
 今後とも、生活の不安解消等に向けたきめ細やかな警察活動を積極的に推進するよう、警察を指導してまいります。

問 長官にお尋ねします。オウム真理教ですけれども、麻原彰晃元代表ら元幹部の死刑が執行されたところです。この執行に対する長官の受け止め、それから、後継団体の信者の動き、影響はどうあるか見ていく必要があるかと思うのですが、執行を受けての警察としての取組についても併せてお願いします。

答 (長官)地下鉄サリン事件など、オウム真理教が敢行した一連の事件は、我が国の犯罪史上、例を見ない極めて悪質で、そして重大な組織犯罪であったと考えます。
 また、数々の事件の犠牲者やその御遺族、今なお被害に苦しんでおられる方々もおられます。これらの多くの方々がおられることを思いますと、このような事件は二度とあってはならないと存じます。
 警察は、オウム真理教の動向にかねてより関心を有しております。今後とも、情勢に応じて関連情報の収集や、所要の警戒警備を行ってまいりたいと考えております。