国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成30年8月2日(木)11:16~11:19

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。本日は小此木国家公安委員会委員長が御欠席のために、私が会見を代理いたします。警察庁から、平成30年度の政策評価などについて説明があり、原案どおり決定いたしました。政策評価については、客観的な数値に基づく評価が進んでいると思います。その他、警察庁から、平成30年上半期における特殊詐欺の認知・検挙状況などについて報告がございました。特殊詐欺については、減少はしていますけれども、まだまだ高水準でありますので、防止に向けて、メディアの方におかれましては、報道・広報をしっかりしていただけますと大変ありがたく存じます。以上です。

問 長官にお尋ねします。今、川本先生からも御紹介がありましたけれども、特殊詐欺の上半期がまとまったところです。認知件数については、件数が減少しているとはいえ、非常に深刻な数字かなと思います。現状への受け止め、それから防止策も含めまして御所見があればお聞かせください。

答 (長官)今、川本委員のおっしゃったのが基本的な傾向ではあります。
 私から申し上げますと、この上半期の数を基に、最近数年をならして俯瞰して傾向を考えてみますと、やはり認知件数は増加傾向にあるということが言えるのではないか、それもあって深刻な状況にあると考えております。
 注意を要する特徴といたしましては、被害者についてはオレオレ詐欺は約97%が高齢者、女性が約85%もいらっしゃる、架空請求詐欺では3分の2近くが女性である、キャッシュカードを手渡してしまう被害が3割を超えている、検挙人員については3割近くが少年であることなどが挙げられると思います。
 こうした状況を踏まえまして、引き続き金融機関等の事業者の犯罪防止に向けた協力を得つつ、高齢者や女性などに対する広報啓発の充実、少年の加担を防ぐ取組、犯行使用電話の利用制限に向けた関係省庁等との連携に加えて、犯罪組織やネットワークの実態解明と取締りを推進してまいりたいと存じます。