国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成30年8月23日(木)12:26~12:30

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、逃走事案の発生などについて報告等がございました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。先日、愛知県警が爆薬を製造するなどした男子大学生を逮捕しました。来年にはG20、再来年には東京オリンピック等、大きな会議やイベントが控えている中で、警察における爆発物原料対策についての御所見をお願いします。

答 (大臣)お尋ねの事案は、今月20日、愛知県警察において、爆発物の製造等の容疑で19歳の少年を逮捕したものと承知しています。
 爆弾テロ等の未然防止を図るためには、爆発物の製造を企図する者が、爆発物の原料となり得る化学物質を入手することを防ぐこと、これが重要であると考えております。
 来年には、言われましたように、G20大阪サミット及びラグビーワールドカップ、そして再来年には、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を控えており、テロ対策に万全を期さなければならないということもあり、このため、警察では、爆発物原料の販売事業者に対して、販売時の本人確認や不審情報の通報を要請するなど、不審者への販売防止等に必要な取組を推進しています。
 また、爆発物原料の保管・管理者に対しても、関係省庁と連携し、化学物質の管理強化を要請するなどの取組を推進しております。
 今回の事案については、引き続き、愛知県警において捜査が進められておりますけれども、今後の事案解明を踏まえ、必要に応じ、これを爆発物原料対策に生かしていくよう、警察を指導してまいります。

問 長官にお尋ねします。今、大臣からもありましたけれども、大阪府警富田林署で留置中の容疑者が逃走した事件、10日ほど経っていますが、未だに確保に至っていませんが、住民の不安は続いているところであります。
 この事案に対する対応、お考えについて、それと発生後に住民への情報提供が遅れたのではないかという指摘もあります。この事件発生時の住民への情報提供についてのお考えも併せてお願いします。

答 (長官)大阪府の警察署留置施設における被疑者逃走事案につきましては、住民の方々に、大変な不安を今なお与えているところでありまして、極めて遺憾に存じます。大阪府警察において、被疑者の逮捕に向けて、全力を挙げております。
 留置施設からの逃走事案はあってはならないことであり、発生直後に、都道府県警察に対し、留置施設等の緊急点検を指示いたしました。
 また、御指摘にもありましたように、凶悪事件発生時などの被疑者逃走事案の住民の方々への迅速な注意喚起につきましては、改めてその徹底を指導してまいります。