国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成30年9月7日(金)10:20~10:30

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   警察においては、広域派遣した災害警備の専門部隊を含め、被災された方々の救出救助活動を、昨日から夜を徹して継続して行っています。
 また、大規模な停電が発生している状況を踏まえ、特に夜間において、パトカーによる店舗・住宅地・避難所等の警戒を強化しております。
 今後とも、救出救助活動に万全を期すとともに、住民の不安解消に向けた取組を積極的に推進するよう警察を指導してまいります。

問 北海道の地震について、何点か伺います。まず、先ほど関係閣僚会議が開かれたと聞いておりますが、その前に開かれた閣議も含めて、大臣から報告ないし所管分野での決定事項がございましたら御説明をお願いします。加えて、今回の地震について、安倍首相から個別に指示等ありましたら、それも併せてお願いします。

答 特に私から発言したのは、先ほど言いましたようにプッシュ型支援、これは避難所も創設されていますので、水、食料、西日本の豪雨の時と被害状況はもちろん違いますが、停電というものは広くあります。そういう中での物資の調達そのものを、物流という観点から見て、どう現地へ届けるのかということも違ってくると思いますので、こういったことを検討しながら、いち早く届けるにはどうしたらいいかと、行動を進めながらも検討しながら動くのが必要だという意味で発言をいたしました。
 安倍首相からの個別指示については当初からのとおり、常に現状把握をするということ、いつもながら自治体等々と連携を緊密に取るということ、二次災害が心配されますので十分に警戒を取ること、被害の拡大防止に努めること、これが首相からのまず第一の指示です。

問 今、御発言のあったプッシュ型支援についてなのですけれども、西日本豪雨のときは内閣府に官民のチームがつくられてプッシュ型になっていたと思うのですけれども、今回は内閣府のチームというものをつくらずにプッシュ型支援をされるのでしょうか。

答 これも言いましたように、言い方が違いますけれども、先遣隊を昨日から送っていますので、内閣府、あるいは今回の災害に携わる各省庁からも先遣隊が出ていますので、北海道庁内におきまして部屋を借りて、そこで調整室をつくったと、内閣府の審議官がトップになりますけれども、つくったということであります。同じような、それ以上のことをいろいろ検討しながら進めていくということです。

問 今、御発言がありました内閣府の先遣隊に関してなのですけれども、大阪府北部地震や西日本豪雨でも、先遣隊が派遣されていて、一部の隊はISUTで情報集約の自治体支援の活動をされていたと思うのですけれども。今回も同様にISUTの活動はされるのかどうか。

答 必要に応じて、それはやっていくということを指示しなければならないと思います。まずは現状の把握というものをしっかりとしていかなくてはならない。まだ生き埋めで捜索活動も続いておりますし、現地の情報をまず私自身がしっかりと把握して指示をしなくてはならないと思っています。

問 北海道への政府の調査団の派遣について検討状況を教えてください。

答 これはまだ決まっておりませんけれども、もちろん現場が許せばいろんな形で政治家がしっかりと視察するということは重要だと考えています。

問 政府調査団の件なのですけれども、検討の状況としては、今時点で停電の回復が、半分くらい回復しているというように安倍総理がおっしゃっていたかと思うのですけれども、そういう状況とかを踏まえながらですか。

答 もちろんそれだけではありませんけれども、先ほど申し上げたように、捜索活動等々続いています。政治家が入るということは、それなりの準備も要ると思いますので、そういったことも現地と連絡調整をして決めるものだと思っています。

問 自治体の受け入れ態勢がある程度できてから。

答 そういうものもあろうかと思います。

問 台風21号の被害についてなのですけれども、関西空港で8,000人が一時孤立して、完全復旧への見通しが立っていない状況と聞いています。
 関空の事前の備え、また、業務継続計画というのが十分に検討されたものだったのかというところで疑問があるのですけれども、関空で今回こうした事態になったことについて大臣の受け止めをお願いします。

答 これは国土交通省等の話だとは思いますけれども、画面でも見たとおり、空港からの連絡橋、ここにタンカーが風で流される姿、今これがどういう状況であるかということもしっかりと検分をしているという報告を聞いています。大変に大きな事故だったと思いますけれども、BCPという観点からも言われたと思いますが、これは高波、高潮、猛烈な風ということ、それが例えば連絡橋にタンカーが突っ込んでしまったということを考えると、これはなかなか想定し得なかったかなと。私たちは想定外なんていうことはあまり言いたくないわけでありますが、それはそれとして、今までにないような経験は、次があるときにはしっかりといかしていかなければいけないということを感じました。