国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成30年9月20日(木)11:15~11:19

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。
 昨日、9月19日に仙台市においてございました、交番襲撃による警察官殺人事件について報告がございました。
 私からでありますけれども、仙台市内の交番で勤務中の警察官が殺害されました。心からのお悔やみをまず申し上げる次第であります。
 今回の事件は、本年6月に富山県で交番の警察官が襲撃された事件を受け、全国警察において交番等の安全確保の強化を進めている中で発生したものであり、大変に残念なことでありました。地域住民の皆様にも不安を更に与えているということについて遺憾であります。
 本事件については、宮城県警察においては、犯行の動機を含め、事件の全容解明に向けて捜査を進めているところでありますが、全国警察において、交番等の安全確保の強化を更に加速して進めていくよう指導してまいります。以上です。

問 大臣にお願いします。先日、警察庁から今年上半期のサイバー攻撃、サイバー犯罪の情勢について発表がありました。サイバー空間での脅威は、依然として高水準で推移し、本日も仮想通貨67億円相当が不正アクセスで流出する事案が明らかになりました。大臣の御所見をお願いします。

答 (大臣)平成30年上半期は、サイバー犯罪の検挙件数や相談件数は前年同期と比べて減少したものの、仮想通貨の不正送信事犯が増加するなど、サイバー空間の脅威をめぐる情勢は依然として深刻であると認識しています。
 こうした情勢を踏まえ、引き続き、職員の能力向上を図るとともに、国際連携や官民連携を一層推進するなど、サイバー空間における安全が確保されるよう、警察を指導してまいる所存であります。
 国民の皆様におかれましては、サイバー犯罪等の被害に遭わないために、ID・パスワードの適切な管理や、OSの確実な更新等をお願いしたいと存じます。

問 長官にお尋ねします。今大臣からお話がありましたけれども、昨日の仙台市の交番襲撃事件について伺います。大臣がおっしゃるとおり、6月に事件がありまして、取組を進めている中で起きて、相次いでいる交番襲撃、非常に深刻な事態かと思います。今回の事件についての受け止め、それから昨日、通達を出しているようですが、対応についてお願いします。

答 (長官)お尋ねの事件につきましては、捜査や今後の対応も含めまして、ただいま大臣がお話しされたことに尽きるわけであります。
 まず、私も亡くなられた警察官の御冥福を祈りたいと思います。
 この事件についてでございますが、大臣のお話と重複はいたしますけれども、ここ最近の交番襲撃事件を受けて、各都道府県警察において、実情に応じて交番等のセキュリティの強化に取り組んでまいりました。その中の事件でありまして、大変重く受け止めております。
 都道府県警察が進めている取組を、昨日発しました通達によって更に加速させて交番等のセキュリティの強化の徹底を図ってまいりたいと存じます。