国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成30年11月9日(金)9:09~9:13

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要

問 静岡県での110km/hの試行が1年を経過しました。規制速度と実勢速度の関係についてお尋ねします。静岡県警、規制速度を上げての実勢速度が100km/hの時点と概ね変わらないということをお話ししております。多くの研究者も、こういう速度の考え方を持っておりますが、国家公安委員会としてはどういう受け止めでしょうか。
 それと、11月末には岩手県での試行が1年を迎えます。国内での試行の年間実績が出そろうことになりますけれども、2つの試行で委員会が重視する関心事について御説明をください。

答 御案内のとおり、新東名高速道路の試行区間で、今いろんな検討がされているところでございまして、その試行結果ということでありますけれども、人身事故は昨年よりも減少しました。また、物件事故を含めた事故総数はほぼ同数であったということでございます。そして、平均速度に大きな変化はなかったという報告を受けております。
 交通状況について引き続き適切な把握に努めた上で、今後の対応を検討してまいりたいと思います。
 それから岩手県の件でありますけれども、最高速度規制については、交通の安全と円滑のバランス、ここが一番ポイントになると思いますけれども、それに配意しつつ、国民の理解を得ながら、合理的な規制をすることが重要であるという認識をしております。
 こういった観点から、現在取り組んでいる試行の状況等も踏まえて、引き続き最高速度規制のあり方について検討してまいりたいと思っているところでございます。