国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成31年1月10日(木)11:05~11:09

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、平成30年中の交通事故死者数などについての報告がございました。以上でございます。

問 今日は1月10日で、110番の日ということで、警察庁からも昨年1月から11月までの110番通報受理件数の発表がありまして、昨年は地震や豪雨、台風などの災害が多かったことを反映してか、前年よりも災害関係の通報が30%以上増加している一方で、緊急対応を要さないような110番通報というのも2割近くに上っているという状況でありましたけれども、この110番通報についての、大臣の御所見をお願いします。

答 (大臣)110番通報の件数は、近年、減少傾向でございましたけれども、昨年1月から11月までの通報受理件数は、一昨年同期と比べて約15万件増えて、約836万件となったところでございます。
 その特徴といたしましては、平成30年7月豪雨や台風等の自然災害に伴い、災害関係の110番通報が増加し、また、携帯電話等の移動電話による通報件数が過去最高となったところでございます。
 国民の皆様には、事件や事故の場合は積極的に110番通報していただき、一方で、急を要さない相談は♯9110等の専用電話を利用していただくなど、引き続き、110番通報制度の適切な運用に御協力をいただきたいと思っているところでございます。

問 長官にお尋ねします。今、大臣からありましたが、昨年の交通死亡事故がまとまったところですけれども、3,500人台で過去最少を更新している、減少傾向が続いているところです。ただ、高齢者あるいは歩行者、自転車乗車中の方の死亡が相変わらず目立っている状況にあります。現状をどう捉えていらっしゃるか、交通死亡事故対策にどう取り組んでいかれるか、お考えをお願いします。

答 (長官)昨年の交通事故死者数は、3,532人で、統計上最少となりました。
 しかし、今なお多くの方々の尊い命が交通事故で失われているということには変わりありません。また、飲酒運転をはじめ、悪質危険な運転による死亡事故も後を絶ちません。
 警察としては、数年来続けております交通事故の分析の高度化を引き続き進めて有効な対策を考えてまいりたいと存じますし、また、我が国の交通事故の特徴として歩行者や自転車利用者の死者が多いということを踏まえまして、関係機関・団体と連携して、運転者はもとより、歩行者の方々、自転車利用者の方々、皆さんに交通ルールを遵守していただくような効果的な対策を進めてまいりたいと存じます。