国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和元年6月25日(火)9:46~9:57

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   本日、閣議前に、官邸におきまして犯罪対策閣僚会議が開催されました。特殊詐欺等から高齢者を守るための総合対策としてオレオレ詐欺等対策プランが決定されました。
 本プランの策定を踏まえまして、警察といたしましても、予防活動や取締りを一層強化するとともに、杉良太郎特別防犯対策監をはじめとする、幅広い世代に対して高い発信力を有する著名な方々により結成されましたオレオレ詐欺予防プロジェクトチーム、SOS47と連携し、公的機関はもとより、社会のあらゆる分野に係る各種団体、民間事業者等の幅広い協力も得ながら、国民が力を合わせて特殊詐欺の被害防止に取り組むよう、広報啓発活動を展開してまいります。
 また、5月29日に開催されました登下校時における子供の安全確保に関する関係閣僚会議において、通学路の安全確保の徹底等が指示されたことを受け、その取組状況を報告いたしました。
 私の方からは、警察において事件の全容解明に向けた捜査を行っており、事件に関する情報を関係省庁と共有していること、それから事件の発生を受けて、登下校時間帯における警察官による警戒・パトロールを重点的に実施していること、さらに不審者情報等について、小学校に加え、全国の国公私立中学校等との間でも共有体制を構築すること等について報告をいたしました。
 なお、これらの取組を進めるに当たっては、児童や国民を守る警察自身が精強である必要があります。先般、警察官が拳銃を奪われる事案が大阪で発生したことを踏まえまして、このような事案の再発を防止するための取組を充実させていく旨申し上げたところでございます。

問  高齢運転者対策についてお尋ねしたいと思います。全国の運転免許センターには免許の返納窓口があります。ただこれは、数ある免許手続きの一つの窓口として作られていて、あらかじめ返すことを決意した人が手続きを行う場所です。
 高齢運転者対策を促進しなければならない中で、相談窓口というものを、もっと積極的に作ったりPRしたりする必要はないでしょうか。大臣の御所見をお願いします。

答  これは大変大きな、これからの我々の案件になっていくと思っており、その対応をしっかりとしていかなければならないと思っておりますけれども、加齢に伴う身体機能の低下のため、自動車の安全運転に不安のある高齢ドライバーが大変多くいらっしゃいますし、最近事故がたくさん続いているところでもございます。こうした方々やその御家族からの相談に対して、その内容に応じて適切に対応していくということは極めて重要であると認識をいたしております。
 こうした観点から、全国の運転免許センター等には、運転適性相談窓口を設けており、高齢ドライバーや御家族からの相談を受け付け、自主返納についてアドバイスを行うというようなことにしております。
 その際に、相談者の心情やあるいはプライバシー、こういったものの保護に十分配意をしていかなければならないし、個室やあるいはブースにおいて相談を行っているものと承知をいたしております。
 今後とも、運転適性相談について、その周知を図るとともに、相談対応を適切に行うよう警察を指導してまいりたい、と思っているところでございます。

問  相談窓口について、明示していく、運転者に分かりやすくしていくという取組はありますでしょうか。相談窓口がここにあるよ、というようなことです。

答  それは、我々としては各所において、しっかりと分かるような受け皿を作っていかなければならないし、今ほど申し上げましたけれども、プライバシー等の色々な関係がございますから、ある程度気軽に、そしてプライバシーを守りながらということでの個室というものをしっかり作る、あるいは仕切りを作るとか、今おっしゃるようにこちらが高齢者の相談窓口ですよと、というようなことがしっかり分かるような体制づくりというのは整えていかなければならないと思っております。