国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和元年6月27日(木)11:15~11:21

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、行政事業レビューにおける公開プロセスの結果等について報告等がございました。以上です。

問  大臣にお尋ねします。明日からG20大阪サミットが開幕するのに合わせて、警察庁にも警備対策室が開かれましたが、改めてサミット警備における警察の取組について、大臣の御所感をお願いします。

答 (大臣)G20大阪サミットは、37の国と機関の首脳等が参加する、我が国が主催する首脳会合としては、史上最大規模のものでございます。その成功の大前提は、安全の確保であると認識をいたしております。
 警察では、特別派遣部隊約1万8,000人を含む、最大時約3万2,000人の体制で、要人警護や関連施設の警戒警備のほか、上空警戒、海上警戒、ドローン対策等必要な警備諸対策を実施しているところでございます。
 交通規制を含む警備諸対策について、これは国民の皆様方、特に大阪府の皆様方の御理解と御協力をいただきながら、G20大阪サミット警備に万全を期してまいりたいと思っております。
 また、この時期に合わせて、今、熱帯低気圧が大阪方面に近づいているということでございます。そのことに大変気を揉んでいるところでありますけれども、何とか差し障りがないようなG20サミットが開かれるように、これは天に祈りながらということになりますけれども、感じているところでもでございます。以上です。

問  長官にお尋ねします。この前の犯罪対策閣僚会議ですけれども、オレオレ詐欺等対策プランが決定されたところです。被害防止に向けてあらゆる分野で、国民を挙げての取組ということですけれども、そのために広報啓発活動を展開していくとされているところです。被害防止、特に広報啓発活動についてどのように取り組んでいかれるか、お考えをお願いします。

答 (長官)お尋ねのありました、犯罪対策閣僚会議で先般決定されましたオレオレ詐欺等対策プランの広報啓発活動は、今般、全ての府省庁で展開するとされたことが大変重要だと考えております。
 これによって、自治体等の公的機関はもとより、経済団体をはじめ、社会のあらゆる分野の団体、事業者等の協力を得られることが期待されます。
 また、広報啓発は、高齢者の子供・孫世代をも対象にし、家族で平素から連絡を取り合うことで騙されないようにする社会的気運を醸成すること等を目指すものとされました。
 このためにも、幅広い世代に届くような取組が大切ですが、杉良太郎特別防犯対策監等の著名な方々からなるオレオレ詐欺予防プロジェクトチーム、通称SOS47とも連携しながら、政府全体で効果的な広報啓発活動が推進され、オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺の被害防止が図られるよう、警察庁としても努めてまいりたいと存じます。
(大臣)これにつきまして、私も会合に出て申し上げたのですけれども、国民全体で、そしてまた家族の絆をベースにという、そのような広報活動が、非常に、全国的に展開されまして、ポスター等もよく見かけるようになってまいりました。
 その結果として、だいたい1日1億円の被害と我々ずっと申し上げてきたのでありますが、現段階でのお話ですけれども、少し被害額が減少傾向になってきたということを感じておりまして、国民の皆様方いろんな立場の皆様方の努力の成果が少しずつ表れ出したのかなと思っておりますが、あくまでも現時点でのお話ですから、また増加する傾向になるのかもわかりませんが、全力を挙げて取り組んでいきたいと思っております。