国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和元年9月19日(木)10:52~10:55

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、犯罪被害者等給付金の審査請求事案の裁決について説明があり、これを原案どおり決定するなどいたしました。以上です。

問  大臣にお伺いします。21日から秋の全国交通安全運動が始まりますが、高齢者の事故防止対策等が重点課題となっていますが、警察の分析を踏まえて具体的にどのような取組を求めていかれるのでしょうか。

答 (大臣)秋の全国交通安全運動は、9月21日から30日までの間、子供と高齢者の安全な通行の確保等5点を重点として、交通事故防止の徹底を図ることとしております。
 近年の死亡事故の分析では、10月から12月の薄暮時間帯に高齢の歩行者や自転車乗用中の死者の増加が目立つこと、高齢の歩行者につきましては、横断歩道以外での横断中の事故の割合が高いこと、高齢の自転車乗用者につきましては、その8割以上に法令違反があることなどの特徴がございます。
 今回の分析結果を踏まえまして、秋の全国交通安全運動では、関係機関と連携し、 早めのライト点灯、反射材用品等の着用の推進、横断歩道の通行と横断歩道における歩行者優先の徹底、高齢者の交通安全教育等の推進のほか、地域ぐるみの幼児・児童の見守り活動等の取組を進めてまいりたいと、このように考えております。

問  長官にお尋ねします。改正道交法の政令が閣議決定されまして、いわゆる「ながら運転」の厳罰化が12月1日から施行されることとなりました。「ながら運転」は、非常に後を絶たなくて深刻な状況かと思いますけれども、「ながら運転」に対するお考え、今回の改正の意義も含めまして、お願いします。

答 (長官)いわゆる「ながら運転」ですが、これはスマートフォン等を使いながら運転するという、極めて危険な行為です。運転中の携帯電話使用等の罰則を引き上げる道路交通法の改正が先の国会で成立しましたが、本日、運転中の携帯電話使用等の違反点数を3倍に引き上げること等を改正内容とする政令が公布され、改正法の罰則の強化とともに、本年12月1日から施行されることとなりました。
 今後とも、改正の内容やスマートフォン等の携帯電話を使いながらの運転の危険性について周知するとともに、取締りを含めた対策に取り組んでまいりたいと存じます。