国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和2年2月13日(木)11:58~12:02

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。武田委員長が途中退席のため、私が会見を代理いたします。令和元年における交通死亡事故の発生状況等の案件がございました。以上でございます。

問  長官にお尋ねします。ただ今お話がありました、昨年の交通死亡事故の状況がまとまったところです。減少幅がこれまでよりも大きくなっています。歩行者対策も含めて対策の効果が出ているのではないかと思われますが、交通死亡事故の状況、今後の対策についてのお考えをお願いします。

答 (長官)昨年力を入れてきたことを幾つか申し上げますと、ここ数年の交通死亡事故の特徴を踏まえて、歩行者の方は横断歩道を渡るように、自動車は歩行者を保護するように指導取締りを強化してまいりました。あわせて、重大事故につながりやすい速度違反の取締りにも力を入れてまいりました。
 こうしたことも含めた効果として、横断中に亡くなられる歩行者の方が減り、あるいは自動車乗車中に亡くなられる方が減ったと分析をしております。
 一方で、高齢者の方の自転車乗用中の死者や、後部座席でシートベルトを着用していない方の死者が増加しているため、こういった要因に対して更に取り組んでいく必要があると考えております。
 このような状況を踏まえて、本年も引き続き、横断歩行者対策や生活道路を含めての速度取締りに取り組んでまいるとともに、改めて、自転車の安全対策や後部座席シートベルト着用の促進にも力を入れて、交通死亡事故抑止に努めてまいりたいと考えております。

問  長官にお伺いします。令和元年中の懲戒処分者の数がまとまりました。7年連続の減少ですが、現状についての受け止めと今後の対策について、御所見をお願いします。

答 (長官)令和元年の全国の懲戒処分者数は243人で、7年連続で減少し、前年と比べても、14人減少しているところです。
 引き続き、非違事案には厳正に対処するとともに、事案の未然防止に努めてまいりたいと考えております。
 あわせて、職員に対する指導、職務倫理に関する研修等を通じて、職員の規律と士気を高め、国民の皆様の期待と信頼に応えてまいりたいと考えております。