国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年4月23日(木)10:51~10:55

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   国家公安委員会定例会議の状況についてですけれども、新型コロナウイルス感染症への対応等の案件がございました。私の方からは以上です。

問  大臣にお伺いします。新型コロナウイルスについて、各地で警察官の感染も広がっている状況にあると思います。現在の対応状況についてお願いします。

答 (大臣)4月22日までに、全国で合計73名の警察職員の感染が判明していると承知をいたしております。
 警察では、各種活動において職員の感染防止に努めるとともに、職員の感染が確認された場合には、当該職員と接触のあった職員を自宅待機とするなど、感染拡大防止のための対策を徹底いたしております。
 また、警察署で感染が確認された場合、警察本部から支援要員を派遣するなど、警察業務の継続に問題が生じないような必要な措置を講じているところであります。
 引き続き、警察庁と都道府県警察が連携して、新型コロナウイルス感染症対策に的確に取り組み、治安維持に支障が生じることのないように指導してまいりたいと、このように考えております。

問  長官にお尋ねします。コロナ関係ですけれども、全国の警察が取り扱っている御遺体や、亡くなった方々から感染していましたという事例が各地で出ているところです。この件についての警察の対応についてお願いします。

答 (長官)警察が取り扱った御遺体で、新型コロナウイルスの感染が確認されたケースとしては、今年の3月中旬から昨日までの間に15件の報告を受けております。
 警察官が御遺体を取り扱う際には、新型コロナウイルスに感染している可能性があるという前提に立ち、御家族の方から、熱があったかとか、咳はされていなかったか、というような話を聞ければ聞きますし、また、医師から肺炎の所見があったと聞ければ疑わしいということもありますので、こういった生前情報の収集を可能な限り徹底し、また、それに併せて、マスク、手袋等を着用するなど、必要な感染防止策を確実に講じるように指導しております。
 警察としては、引き続き、警察官の感染防止に配意するとともに、検案医や保健所等の関係機関と連携して、適切に対処してまいりたいと考えております。