国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和2年7月9日(木)10:54~10:57

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況につきまして申し上げます。武田委員長は、防災担当大臣としての災害対策用務で欠席でございまして、私が会見を代理いたします。本日は、令和2年7月豪雨に伴う警察活動等の案件がございました。以上でございます。

問 長官にお尋ねします。ただ今お話ありましたとおり、九州を中心に豪雨で大きな被害が出ているところです。今回の災害についての、警察としての対応について、お願いします。

答 (長官)まずは、今回の災害によりお亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々に対しましては、心よりお見舞いを申し上げたいと思います。
 警察としては、被災県警察等において約1万1,000人の警備体制をとっているほか、22の府県警察から派遣された延べ約1,900人の広域緊急援助隊等により、ヘリや水陸両用車も活用した救出救助活動を行っております。昨日までに、ヘリによる救助55名を含む計306名の方を警察において救助したところです。
 また、信号が滅灯した交差点における交通対策や、避難所及び住民の方が避難した地域における警戒活動を行っており、明日からは大阪、兵庫から熊本に特別自動車警ら部隊を派遣して、被災地におけるパトロールをさらに強化する予定です。
 引き続き、総力を挙げて、救出救助活動や被災地における安全と安心の確保に邁進してまいりたいと考えております。

問 長官に伺います。同じテーマなのですが、警察の救助活動における、新型コロナウイルス感染防止の観点からの課題について、具体的な事例や長官の所見をお尋ねします。

答 (長官)今回も含めて、災害時における警察活動については、部隊での集団行動になること、また、要救助者の方々との接触を伴うことがあり、新型コロナウイルス感染防止のための対策は大変重要と認識しています。
 そのため、都道府県警察に対しては、現場で活動に当たる部隊員の健康状態の把握、手洗いや手指の消毒、移動する時の車両の換気、このような感染防止対策を徹底するように指示しているところです。今回の被災現場においても、こうした方針に基づいて救出救助活動に当たらせております。
 現時点、被災地で活動中の部隊における感染の発生は確認されておりませんが、今後も引き続き、活動現場での新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し、救出救助活動等に全力で取り組んでまいりたいと考えております。