国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年8月6日(木)10:46~10:52

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   定例会議の状況について申し上げます。「銃砲刀剣類所持等取締法施行令の一部を改正する政令案」に対する意見の募集等の案件がございました。私の方からは以上です。

問  大臣に質問します。1日から「災害情報投稿サイト」の運用が始まりました。この取組による警察の活動力強化と、周知をどうしていくかというのが課題かと思いますけれども、大臣のお考えをお聞かせください。

答 (大臣)災害発生時、警備活動、また交通規制といった各種警察活動を迅速、また的確に実施するためには、まず第一に被災状況を早期に把握することが必要不可欠であり、それこそが対策の出発点となっております。
 このため、災害発生時に国民の皆様から、広く被災状況の写真や動画を送っていただくためのサイトを開設させていただきました。
 今後、災害時はもとより、平時から警察のウェブサイトやSNSで周知を図ってまいりたいと、このように考えております。
 国民の皆様方には、是非とも御協力をお願いしたいと、こういうことであります。

問  長官にお尋ねします。特殊詐欺ですけれども、今年上半期の状況、この間まとまったところです。認知状況は減少傾向でありますけれども、キャッシュカードを取られる事件等も目立っております。検挙は件数で見ると増加しておりますけれども、現状への御認識、警察としての取組についてお願いします。

答 (長官)お尋ねのとおり、上半期の特殊詐欺の情勢については、昨年の同時期に比べて、認知件数、被害額共に減少はしております。しかし、依然として高い水準で推移しており、深刻な情勢にあると認識しております。
 手口については、一昨年以降、被害者宅に訪問し、キャッシュカードを封筒に入れさせ、被害者の隙を見て別の封筒とすり替えて盗み取る「キャッシュカード詐欺盗」が増加しております。また、被害に遭われる方については、依然として高齢者の方が多いのが現状です。
 警察としましては、引き続き、特殊詐欺事件の背後にいるとみられる暴力団や準暴力団等の犯罪者グループ等に対する多角的な取締りを推進し、あわせて、昨年6月の犯罪対策閣僚会議において決定された「オレオレ詐欺等対策プラン」に基づいて、公的機関、各種団体、民間事業者の方々、さらには、幅広い世代に対して高い発信力を有する著名な方々等と連携して各種対策を推進し、取締りと被害防止の両面で対策を進めてまいりたいと考えております。