国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年10月1日(木)11:15~11:21

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況を申し上げます。令和2年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等などの案件がございました。私からは以上でございます。

問  大臣にお尋ねします。今ほどありましたサイバー関係の上半期情勢ですが、今年新型コロナ感染拡大に便乗したようなサイバー犯罪が目立つようです。この状況の受け止め、対策についてのお考えをお願いします。

答 (大臣)令和2年上半期において、マスクや消毒液の販売に関連した詐欺事案等コロナ禍においての様々なサイバー犯罪等が発生したものと認識をしております。
 警察では、これらの犯罪の取締りのほか、被害防止のための注意喚起を実施するなど、各種対策を推進しているところであります。
 デジタル化の推進は菅政権で重要な政策として進めていくということは、この場でも述べておりますけれども、社会情勢に応じて、サイバー犯罪の手口や犯行の態様などが変化していく傾向もあることから、引き続き警察としては、状況を注視しつつ、関係機関等と連携して、効果的な対策を講じてまいりたいと思っています。

問  大臣にお伺いします。「全国犯罪被害者支援フォーラム2020」が10月16日に行われますが、犯罪被害者支援についての大臣の御所見を伺えればと思います。

答 (大臣)「全国犯罪被害者支援フォーラム2020」、10月16日に私も出席してまいりたいと思います。前回就任時も参加させていただきました。今回のフォーラムは「被害少年に対する支援」をテーマに、犯罪被害者支援に関わる関係機関や民間団体の関係者における知識の向上や連携の強化を目的として開催されます。
 本フォーラムを契機として、全国において一層充実した犯罪被害者支援が推進されることを期待しています。
 常に関係機関との連携が大事だと思います。ある日突然、犯罪の被害に遭われて、御本人もそうですが、その御家族、そういった方々の思いは様々だと思います。今年はコロナ禍の開催ということもあり、開催自体工夫をしていると聞いておりますけれども、実際に参加をさせていただいて、この身で感じながら、そういったことは許さないと、また、生活再建等の支援をする環境を整えてまいりたいと思っています。

問  長官にお尋ねします。座間市で9人の方が殺害された事件ですが、昨日初公判が開かれたところです。この事件を受けて、3年前ですが、政府あるいは警察は、SNS上での自殺願望の書き込み等に対応をとっているところですが、こうした問題への対応について、今後の取組も含めて、お考えをお願いします。

答 (長官)この事件については、誠に痛ましい限りであり、改めて被害者の方々の御冥福をお祈りし、また、御遺族の方々にも心からお悔やみを申し上げます。
 こうした事件を繰り返させないことは、各省庁が横断的に取り組むべき課題であるため、平成29年12月に、関係閣僚会議において再発防止策が取りまとめられております。
 これを受けて警察としては、インターネット・ホットラインセンターの機能を強化して自殺に関する書き込みの削除を依頼することや、自殺に誘引・勧誘するネット上の情報を発見するため、民間に委託しサイバーパトロールを強化することなどの取組を進めております。
 今後も引き続き、関係省庁や民間事業者の方々と緊密に連携しながら、これら取組を進めてまいりたいと考えております。