国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年10月8日(木)11:40~11:45

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。ストーカー行為等の規制等の在り方に関する有識者検討会の開催等の案件がございました。私からは以上です。

問  大臣にお伺いします。7月の最高裁判決で、GPSを使ったストーカー行為が「見張り」に当たらないとの判断が示されました。これを受けて、明日、有識者の検討会が開れますけれども、この検討会の意義とその狙いについて、御所見をお願いします。

答 (大臣)今回の有識者検討会は、お尋ねのとおり、本年7月の最高裁判決を受けて、GPS機器の利用を含めたストーカー事案の現状を踏まえ、今後のストーカー行為等の規制等の在り方について、各方面の専門家の方々に御検討いただくものと承知しております。
 有識者検討会においては、来年1月末までに報告書を取りまとめていただく予定であり、その議論の結果も踏まえ、今後のストーカー行為等の規制等の在り方について、検討を進めてまいりたいと存じます。

問  長官にお尋ねします。一昨日札幌に御出張され、東京オリンピックのマラソンコースを視察されました。改めて、実際に現場をご覧になっての感想も含め、マラソン、それから東京オリンピック・パラリンピックの警備対策にどう取り組むか、お願いします。

答 (長官)マラソンについては、オリンピックの最終日に行われ、大きな注目を集める競技と承知しています。一昨日、その現場と諸対策の準備状況を確認してまいりました。
 マラソンについては、広い範囲で、長時間にわたって行われるため、交通規制、警戒警備等の取組を進める上で、地域住民や事業者の方々の御理解・御協力を得ていくことが特に重要だと考えております。今回の視察では、北海道警察がこうした準備をしっかり進めていることを確認し、大変心強く感じたところです。
 東京大会全般については、アスリートや観客の方々にとって、安全で、安心できる大会とするため、その準備が進められているところですが、警察としては、大会の安全かつ円滑な開催の確保に万全を期さなければいけないと考えております。引き続き、組織委員会や自治体、関係機関等と緊密に連携しながら、警備、交通などの諸対策を着実に推進してまいります。

問  長官にお伺いします。去年10月に福岡県太宰府市で、女性が暴行され死亡する事件がありました。御遺族は事件の前に何度も警察に届け出ていたものの、具体的な捜査には至りませんでした。今回の警察の対応について適切だったと考えているのか、長官の見解をお願いします。

答 (長官)本件は誠に痛ましい事件であり、亡くなられた被害者の御冥福をお祈りするとともに、御遺族にはお悔やみを申し上げたいと存じます。
 現在、本件については、佐賀県警察において、事実の確認を行っていると承知しています。
 いずれにしても、佐賀県警察において、適切に対応していくものと認識しております。