国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和3年1月8日(金)11:07~11:19

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   昨年の交通事故による死者数は、2,839人でありました。前年比376人、11.7%減少し、4年連続で戦後最少を更新し、初めて3,000人を下回りました。これは、政府をはじめ、関係機関・団体や国民一人一人が交通事故の防止に向け、積極的に取り組んできた結果だと考えております。
 しかしながら、今なお多くの尊い命が交通事故で失われることに変わりなく、また、第10次交通安全基本計画において掲げた、令和2年までに24時間死者数を2,500人以下とする目標については、残念ながら達成できませんでした。
 このような交通情勢を踏まえ、本日の閣議において、私からは、新たに策定される第11次交通安全基本計画に基づき、各界各層と連携しながら、交通安全施設等の整備や効果的な交通規制の推進、交通安全教育、悪質・危険な交通違反の指導取締り等の諸対策を総合的かつ強力に推進していくことを発言いたしました。
 交通事故を防ぐためにも、自動車や自転車の運転者、歩行者がそれぞれ相手の立場に配慮して、思いやりの気持ちをもって行動するようお願いをいたします。

問 緊急事態宣言に関してお伺いいたします。一都三県に緊急事態宣言が出されましたが、関係都県の警察において、どのような対応を行う予定か、また、大臣から、どのような指示がなされたのかをお聞かせください。

答 例えば、昨年末から、午後10時までの時短営業を東京や神奈川県等の自治体から飲食店に対してお願いしておりましたが、これらの自治体の夜の見廻り等について、警察は協力をしてまいりました。今回の宣言で、午後10時が午後8時になったわけですが、警察としては、同様の自治体への協力をしてまいりたいと考えており、今回の緊急事態宣言を受けて、私から警察として必要な活動にしっかりと取り組むよう改めて指示をしたところであります。
 今回は埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県を対象として、緊急事態宣言がなされたものでありますが、具体的には、知事からの要請等を踏まえて、繁華街等における制服警察官によるパトロールの強化、状況に応じて、外出自粛要請が出されている旨の一般的な声掛けを行ってまいりたいと思います。
 また、空港、医療機関等におけるトラブル防止のための警戒警備や混乱に乗じた各種犯罪の抑止と取締りの徹底に当たります。
 今後も、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すよう指導してまいります。

問 年初に恐縮ですが、暮れに参議院の羽田雄一郎さんがお亡くなりになりました。お父様の羽田孜さんと大臣はお見知り等であるでしょうし、何より、羽田雄一郎さん自身が大学の同窓で、去年も確か大学でのシンポジウム等で同席されたと思いますが、お悔やみや御慰問があればお伺いします。

答 私の二つ年下の53歳ということで、同窓・友人でもありましたし、昨年、法律が成立したときに各党にお礼の挨拶にまいりました時、参議院幹事長の彼がちょうど国対委員長室におられて、お礼の挨拶したんですが、その時が最後でありました。
 昨年末に突然の訃報に接し、非常に驚きました。いまだ弔問に行けず、亡くなったことが信じられないという思いです。いかに感染対策が重要であるかということを改めて感じながら、閣僚として対策を徹底していくこと、それを発信することに努めてまいりたいと思います。また、同窓・友人としては、悔しい思いもいたしております。改めて故人の御冥福を心からお祈りし、御遺族の方々にお悔やみを申し上げます。

問 最後にお会いになった時に、どのような言葉を交わされましたか。

答 「ありがとう」ということと、「頑張れよ」ということをお互いに言い合いました。