国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和3年1月14日(木)11:46~11:50

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。本日は小此木委員長が欠席のため、私が会見を代理いたします。新型コロナウイルス感染症への対応などの案件がございました。以上でございます。

問 1月10日は「110番の日」でしたが、昨年の通報件数は減少している一方で、コロナウイルス絡みの通報もあったということですが、長官の御所見をお願いします。

答 (長官)件数ですが、昨年の1月から11月までの110番の通報受理件数が出ております。一昨年同期と比べて約64万件減少し、約765万件となりました。
 件数が減少した理由については、いろいろな要因が考えられますが、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が出されていた昨年の4月から5月にかけて大きく減少しております。この緊急事態宣言による外出自粛も減少の一因であると認識しています。
 一方で、例えば、「外出自粛要請が出ているけれども運転免許証の更新手続はどうすればよいか」など、緊急の対応を要しない通報もあったところです。
 国民の皆様には、事件や事故の場合には積極的に110番通報していただく一方で、急を要さない相談については#9110等の専用電話を利用していただくなど、引き続き、110番通報制度の適切な運用に御協力いただくようお願いしたいと思います。

問 長官にお尋ねします。今委員からもありました、新型コロナウイルスへの対応ですが、感染拡大に伴いまして、緊急事態宣言が1月7日の1都3県に加えて7府県にも出されたところであります。昨年も緊急事態宣言を受けて、警察も通達を発出したりしておりますが、今回の宣言を踏まえての警察の対応、取組についてお願いします。

答 (長官)お尋ねのとおり、昨日付けで、緊急事態宣言の対象区域が拡大され、7府県においても、緊急事態措置を実施することとされたものと承知しています。
 警察としては、今月7日及び昨日の緊急事態宣言を踏まえて、関係都府県の知事部局とも緊密に連携しつつ、繁華街等における制服警察官によるパトロールの強化及び自治体等が行う見回り活動との連携、また、状況に応じて、外出自粛の要請が出されている旨の一般的な声掛け、そして、空港、医療機関等におけるトラブル防止のための警戒警備、更には、混乱に乗じた各種犯罪の抑止と取締りの徹底等に取り組み、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期してまいりたいと考えております。