国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和3年1月21日(木)11:01~11:05

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。小此木委員長が欠席のため、私が会見を代理いたします。案件ですが、指定暴力団四代目福博会及び松葉会の指定の確認等がございました。以上でございます。

問  長官にお伺いします。先日、福岡地裁の公判で、福岡地検が、工藤會の野村被告に対して、暴力団トップとして異例の死刑求刑を行い、注目されたところですが、改めて、工藤會に対する警察の対策についてお伺いできればと思います。

答 (長官)1月14日と承知していますが、お尋ねのとおり、検察側が、被告に対して死刑を求刑しております。本件については、公判が続いているところですので、その点についてのコメントは差し控えさせていただきます。
 工藤會についてですが、数多くの一般市民を拳銃や刃物で襲撃するなど、市民生活に大きな脅威を与えてきた団体です。暴力団対策法に基づき特定危険指定暴力団等として指定するとともに、幹部を相次いで検挙するなど、強力に対策を推進してきたところであります。
 引き続き、未解決事件の捜査の徹底を含めまして、工藤會の弱体化、壊滅に向けた取組を推進してまいります。

問  長官にお尋ねします。新型コロナですが、警察内部でも感染者がだいぶ出ております。それから、留置場も含めて警察施設内での感染が広がっている状況でありますが、警察としての感染対策、取組について、改めてお考えをお願いします。

答 (長官)お尋ねのとおり、警察においても、職員の感染者数が増加傾向にあります。また、同じ職場で複数の職員の感染が確認された事例も見られています。
 警察業務は、不特定多数の人との接触や、一定の人数による集団的な活動が避けられません。こうした警察業務の性質を踏まえた上で、各都道府県警察においては、例えば、日常生活における消毒措置等の徹底、柔軟な勤務形態の積極活用、職員の体調管理の徹底等、職員の感染防止対策を講じてきております。
 そして、留置場においては、新規の被留置者を一定期間単独留置するなど、被留置者の新型コロナウイルス感染防止のために必要な措置を講じているところです。
 引き続き、警察の治安維持活動に支障が生じないよう、警察庁と都道府県警察が連携して、感染防止対策を徹底してまいります。