国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和3年3月4日(木)11:56~11:59

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。小此木委員長が欠席のため、私が会見を代理いたします。案件ですが、令和2年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況等がございました。以上です。

問  長官にお伺いします。昨年のDVの対応状況がまとまったと思いますが、DVの相談件数が、DV防止法施行後最多となったということで、これについての現状の受け止めと、今後警察として必要な取組・対策があれば、お伺いできればと思います。

答 (長官)いわゆるDV事案の令和2年中の相談等の件数は、8万2,643件でした。これは前年に比べて436件の増加で、お尋ねのとおり、DV防止法施行後最多となったところです。
 こうした情勢を踏まえて、警察においては、事案に応じて、被害者の保護、事件検挙等の措置を講じておりますが、併せて、関係機関等においても必要な対応をしていただくことが重要だと認識しています。
 今後とも、被害者等の安全確保を最優先に、関係機関等と連携を図りながら、的確に対処してまいりたいと思います。

問  長官にお尋ねします。昨年のサイバー空間をめぐる脅威の情勢がまとまりました。全体としては、極めて深刻な情勢と分析されています。例えば、ランサムウェアの相談件数もまとめているようですが、今回のサイバー空間をめぐる脅威の情勢についてのお考えをお願いします。

答 (長官)令和2年においては、国家の関与が疑われるものも含めて、機密情報が窃取されるなどの重大なサイバー攻撃事案等が、国の内外で多数発生しております。このほか、今お尋ねにもあったように、ランサムウェアによる二重恐喝等の悪質な手口も確認されております。
 他方で、新しい生活様式の浸透により、サイバー空間は、全国民が参画し、重要な社会経済活動を営む場となってきているところです。
 これらの情勢を総合的に分析した結果、現状のサイバー空間をめぐる脅威の情勢については、極めて深刻と評価したところです。
 警察では、引き続き、職員の能力向上、必要な資機材の整備、産学官の連携の強化を図り、サイバー空間の脅威に的確に対処し、国民の安全・安心の確保に努めてまいります。