国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和3年3月12日(金)9:41~9:59

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要

問 交通関係で、多様な交通主体の交通ルールの在り方についてお尋ねします。この検討会の趣旨ですが、これは電動キックボードや歩行支援ロボット等の新しいモビリティの普及を見越して、考えられる車両全ての交通ルールを抜本的に見直すことがテーマなのか、それとも、新しいモビリティを歩行者、自転車、原動機付自転車という今までの交通主体に当てはめることを考えているのか、この目的について、大臣はどのように把握されているのかお尋ねします。
 もう1点、この有識者検討会の情報公開についてお尋ねします。この検討会の補足資料を情報公開請求しましたが、ホームページに掲載されていない資料を公開するかの判断に105日かかるという判断が出ております。長いということもさることながら、それほど多くの情報が提供されていないということだと思います。検討会は非公開にすべきという採否が議事要旨にはありません。ただ、事務方からは、情報は非公開だからということなのですが、新しい交通主体がどんどん出てくる中で、国民は、その新しい交通主体に対して、百人百様のイメージを持っていると思います。この春、中間取りまとめをいきなり見せられても、議論が紛糾するのではないかと思います。社会的理解・合意を得るためには、国民に対してもう一段踏み込んだ積極的な情報提供が必要なのではないでしょうか。この受け止めについても、お願いいたします。

答 御質問を聞いていると、何か、事務方がとても冷たく感じますね。そういう感じなのでしょうか。
 後半の部分について、会議資料については、検討が一定程度進んだ後に公表する旨、第1回検討会において、有識者委員間で申合せがなされ、それを前提として議論が交わされてきたと承知しています。よく言われることですが、新しいモビリティについて、いろいろな方面から闊達な議論をするために、そういうルールにしましょうと、つまり、一定程度議論が進んだ後に公表することにしましょうと決まったと聞いています。
 検討会では、4月の中旬頃、中間報告書を取りまとめますが、その際には、報告書と共にそれまでの会議資料を速やかに公開して検討の状況を広くお示しする予定との報告を受けています。
 警察庁では、具体的な交通ルールの在り方について、報告書の内容を踏まえるとともに、更に幅広く御意見も伺いつつ、引き続き検討を進めていくものと承知をしています。
 前半の部分については、正に新しい交通手段、いろいろな運送手段も含めて、便利なものとして考えてきたのでしょうが、いろいろな発明もあったと思いますが、これは交通ルールという観点から見れば、交通事故が起こらないとも限らないということ、重大事故にどのようにつながっていくのかということも、幅広く議論されることは大事だと思っています。正に、安全で快適な交通を目指していくわけでありますが、新たなモビリティ以外の交通主体に係る既存のルールを変更することも視野に入れて議論が行われていると承知しています。引き続き議論の状況を注視していきたいと思います。

問 国会審議で度々取り上げられていますが、選択的夫婦別氏制度について、閣僚でも考え方が分かれているかと思います。10日には、自民党でワーキングチームを設置するという発表もありました。選択的夫婦別氏制度についてのお考えを伺います。

答 選択的夫婦別氏制度については、私自身の政治家としての、あるいは、人間としての思いもありますが、これは進めていくべき話だと思っています。政治家としても二十数年活動していますが、早々に、容易く、この結論に至ったわけではありません。この数年の私の考え方としては、今申し上げたとおりです。

問  確認なのですが、進めていくべきだという考えというのは、議論を進めるべきということなのか、それとも、選択的な夫婦の別氏を進めていくべきということなのか、どちらになりますか。

答  政治家としても、個人としても、思いが分かれていますので、議論を前に進めていくということだと思います。

問 そうすると、大臣の個人的なお考えというのはあるが、それを置いておいて、議論を進めるべきだということですか。

答 私が進めるべきというのは、選択的であれば、これは選択できるわけですから、そちらの方向に進めていくと、もし問われれば、そういうことだと思います。