国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和3年7月1日(木)11:16~11:22

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、「ストーカー行為等の規制等に関する法律施行令の一部を改正する政令案」等に対する意見の募集等がございました。以上でございます。

問  大臣にお尋ねします。千葉県八街市で大変に痛ましい事故が起きました。昨日、関係閣僚会議が開かれ、大臣が御出席されたと思うのですが、今回の問題について、警察としてどのように対応していくのか、お考えをお願いします。

答 (大臣)まず、今回の事故により亡くなられた児童の方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、負傷された児童の方々、そして御家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 御質問にございましたように、昨日、交通安全対策に関する関係閣僚会議が開催され、総理から、このような痛ましい事故が二度と起きることのないよう、通学路の総点検を改めて行うなど、必要な対策を洗い出して、子供の安全を守るための万全の対応を検討するよう指示がなされたところでございます。
 通学路の交通安全の確保については、警察としても、文部科学省・国土交通省と連携しながら、速やかに総点検の効果的かつ効率的な実施方策を検討し、実効ある取組を推進してまいりたいと考えております。
 また、安全運転管理者による交通安全教育をはじめ、自動車を業務で使用する事業者への指導についても、これを徹底するよう、警察庁から各都道府県警察に既に指示をしたところでございますが、国土交通省とも連携し、対策が実効的なものとなるよう、しっかりと取り組んでまいりたいと思っております。
 このほか、今般の事故については未だ捜査中ではございますが、今後解明される事故の状況や原因をしっかりと分析し、こうした痛ましい事故が繰り返されることのないよう、飲酒運転の根絶を含め、様々な対策を講じてまいりたいと思っております。
 なお、本日、菅総理が現場を訪れる予定と承知しておりますが、私も明日、訪れたいと考えております。

問  大臣にお願いいたします。現在、ワクチン接種は様々な形で進んでおりますが、全国の警察職員に対する接種の状況について、お願いいたします。

答 (大臣)全国の警察職員に対するワクチン接種につきましては、職域接種による接種のほか、キャンセルされた等の理由で余剰となったワクチンの接種等各自治体の理解を得るなどして接種が進んでいるものと承知しております。
 警察職員は、不特定多数の人との接触や、一定の人数による集団的活動が避けられないところ、感染防止には、あらゆる対策を徹底する必要があり、引き続き、ワクチン接種の推進を含め、職員の感染防止対策が徹底されるよう指導してまいりたいと思います。

問  長官にお尋ねします。6月28日に改正道交法施行令が施行され、ミニカーやトラクターの最大積載量が緩和といいますか、数字が大きくなったところです。今回の改正の狙い、意義、背景も含め、お願いします。

答 (長官)お尋ねの件につきましては、道路交通法施行令で定められた最大積載量の上限値を、ミニカーについては90キログラムに、農耕トラクター等の小型特殊自動車については700キログラムに、それぞれ引き上げたものです。
 これらは、事業者の皆様からの要望や 規制改革実施計画の決定等を踏まえて、走行実験により安全性を確認した範囲内で引上げを行うこととしたものです。こうした改正により、安全性を確保しつつ、ミニカーや農耕トラクターの活用が更に広がっていくものと考えております。