定例委員会の開催状況
第1 日 時 平成15年11月6日(木)
午前10時~午前11時55分
第2 出席者 小野委員長、渡邊、荻野、安崎、川口、大森各委員
長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、警備局長、情報通信局長、官房審議官(交通局担当)
第3 議事の概要
1 議題事項
(1)人事案件について
警察庁から、「11月10日付け地方警務官1名に対する事務取扱の免除及び11月25日付を始めとする地方警務官22名の人事異動について発令していただきたい。」旨の説明がなされ、原案どおり決定した。
(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を原案どおり了承した。
2 報告事項
(1)監察の取扱い事案について
警察庁から、「北海道警察の警部が、部外の女性との不適切交際等が発覚し、10月2日から失踪し所在不明となっている事案に関し、同警察は、11月5日、同警部を懲戒免職の処分にした。」、「前回報告した、山梨県警察の警部が、10月28日、甲府市内のアパート内居室に侵入し、住居侵入罪で逮捕された事案に関し、同県警は、11月7日、同警部を懲戒免職の処分とする予定である。また、中部管区警察局の警部が、11月5日、名古屋市内の電車内で女性に対し痴漢行為を行った事案に関し、愛知県警察は、同日、同県迷惑防止条例違反で現行犯逮捕した。」旨の報告がなされた。
(2)人質立てこもり事件において使用されたガソリンの販売に係る消防法違反事件の検挙等について
警察庁から、「愛知県警は、9月に発生した人質立てこもり殺人事件の被疑者に対し違法にガソリンを販売したスタンドの従業員と法人を、11月4日、消防法違反(詰替の技術上の基準違反)により書類送致した。また、警察庁として、業界及び関係省庁等に対し、この種事件の再発防止を図るための所要の要請等を行った。」旨の報告がなされた。
(3)国際ハッカーグループメンバーの少年ハッカーによるホームページ改ざん事件の検挙について
警察庁から、「警視庁は、国際ハッカーグループ『Cyber Lords』の一員で、7月に京都市内の病院が管理するサーバーに不正アクセスし、ホームページを改ざんする等していた在日外国人少年を、10月22日、不正アクセス禁止法違反及び電子計算機損壊等業務妨害罪で逮捕した。」旨の報告がなされた。この際、サイバー空間における不正な行為と刑罰法規の状況や、今後の刑罰法規等の整備の予定について報告がなされた。
委員より、「刑事手続の整備に関し、電磁的記録を複写して差し押さえることができるようにする刑事訴訟法の改正が予定されているとのことだが、複写される元の記録は抹消させることになるのか。また、電磁的記録については、別にバックアップをとっていることや、パソコンと通信回線で接続している他の記録媒体に保管していることも考えられるが、今回、所要の法改正がなされれば、これらの記録をすべて差し押さえることができることとなるのか。」旨、質問があり、警察庁より、「現在検討されている電磁的記録の差押えの方法については、複写のほか、電磁的記録を他の記録媒体に移してしまう『移転』という方法もあり、この方法によれば、元の記録は抹消されることとなる。また、差押えの対象となりうる電磁的記録について、御指摘のような保管状況にあることが捜査上解明できれば、複写等の方法により差押えは可能となる。」、「コンピューターウィルスの作成が犯罪化されたとしても、その作成されたウィルスが分散して保管されているような場合には、その所在をどこまで突き止めて差し押さえることができるかという問題は残るかと思われる。」旨、説明した。
委員より、「本件被疑者である在日外国人少年の逮捕後の措置は、日本の少年法による処分となるのか、それとも本国に送還されることになるのか。かねてから議論のある在日ブラジル人少年の教育問題に関しては、日本社会や地域がその受入対策を考えていかないと、ドロップアウトした少年により、暴走族やひったくりのほか、このようなハッカー事件も再び引き起こされるのではないか。」旨、質問等があり、警察庁より、「本件については、日本の少年法の手続に則り、家庭裁判所において少年本人の更生のため最も良いと思われる処遇がなされることになる。」旨、説明した。
(4)第43回衆議院議員総選挙の違反取締りについて
警察庁から、期日前6日の11月3日現在、検挙は、10件10人(うち逮捕10人)であり、警告は、2,652件であること等、第43回衆議院議員総選挙の違反取締り状況について報告がなされた。
(5)五代目山口組組長らに対する損害賠償請求訴訟の控訴審判決について
警察庁から、10月30日に大阪高等裁判所で言い渡された、五代目山口組組長らに対する損害賠償請求訴訟の控訴審判決の概要等について報告がなされた。
委員より、「今回の判決はなかなか良い判決であると一般にも評価されているようである。警察としても、この種訴訟に対する支援を今後とも継続していただくとともに、更に強力な暴力団対策の推進をお願いしたい。」旨、発言があった。
(6)シートベルトの着用状況について
警察庁から、10月1日から10日までの間、警察庁と(社)日本自動車連盟(JAF)が合同で、シートベルト着用状況について全国調査を実施した結果等について報告がなされた。
委員長及び委員より、「今後は、運転席や助手席のみではなく、後部座席におけるシートベルトの着用についても、もっとPRに力を入れる必要があるのではないか。」、「後部座席のシートベルトの着用率を向上させる方策としてどのようなことを考えているのか。」旨、それぞれ質問があり、警察庁より、「PRに関しては御指摘のとおりであり、今後は、事故の際、後部座席においてシートベルトを着用していないと、具体的にどのような危険があるのかという点も含めて広報啓発活動を行うなど、後部座席におけるシートベルトの着用率の向上にも努めてまいりたい。」旨、説明した。
(7)皇太子同妃両殿下の「第3回全国障害者スポーツ大会」御臨場等(静岡県)に伴う警衛警備について
警察庁から、「皇太子同妃両殿下は、11月7日から9日までの間、『第3回全国障害者スポーツ大会』御臨場等のため、静岡県へ行啓になる。本行啓に伴い、関係警察で警衛警備を実施する。」旨の報告がなされた。