臨時委員会の開催状況

第1 日 時 平成16年4月9日(金)

午後15時30分午後16時35分

第2 出席者 小野委員長、渡邊、荻野、安崎、川口、大森各委員

長官、警備局長            

第3 議事の概要

1 報告事項

(1)在イラク邦人人質事件の発生に伴う警察措置について

警察庁から、「イラクにおいて発生した日本人人質事件を受け、関連情報の収集に努めるとともに、国際テロ緊急展開チーム(TRT)を派遣したほか、国内におけるテロ等の未然防止のための通達を発し、警戒警備等を徹底している。」旨の報告がなされた。

委員長から、4月9日の閣議及び在イラク邦人人質事件対策本部第1回会合の状況等について報告がなされた。

(2)委員より、「現段階で考えるべきこと、あるいはなすべきことは、先程の委員長の発言、すなわち、『警察としては、外務省と協力し、所要の要員を派遣するとともに、情報収集を強化し、人質となっている三人の邦人が解放されるよう全力を尽くす。また、国内においてテロ、ゲリラ等の発生を未然に防ぐため、警戒警備の徹底を図っている。』旨の発言に尽くされていると思われる。特に、国内テロ、ゲリラ等の発生を未然に防ぐ措置を直ちに講じたことは非常に適切であったと思う。この際、留意すべきことは、政府のとるべき選択肢は少なく、要求を容れての自衛隊の撤収はあり得ず、また、人質の解放と引換えでの譲歩もあってはならない。人質3名は危険地域に自らの責任で飛び込んだのであり、自国民保護義務として救出の努力をしなければならないが、TRT要員を含め関係者の安全確保に万全を期すことが先決である。」旨、発言があった。

委員より、「イラクについては、外務省が以前から退避勧告を出していた地域であるが、このような事件の再発防止を考えると、現実には難しいのかもしれないが、当分の間、同国への邦人の入国を禁止する措置をとることはできないのであろうかと思われる。」旨、発言があった。

委員より、「今後やるべきことは、人質となっている3人の邦人の救出と再発防止対策の2点に尽きると思われるが、今回派遣したTRTの主な目的は、人質となった邦人救出のための情報収集なのか、それとも再発防止のための情報収集なのか。」旨、質問があり、警察庁より、「今回の邦人人質事件に関する情報収集が当面の任務である。」旨、説明した。

委員より、「今回派遣されたTRTの中には、中東の専門家も含まれているか。」旨、質問があり、警察庁より、「中東地域についての知見を有する者等で構成されている。」旨、説明した。

委員より、「国際社会の国境を越える人々の連帯が進んでいる現在の国際社会では、人道的援助をする権利、受ける権利などの考え方も出てきている。イラクへの入国がヨルダン経由等で事実上可能である状況の下では、外務省の警告があっても、自らの信条に基づき、危険を顧みず国家の枠を越えて人道的な活動を行おうとする人達が出てくる。彼らのそのような行動は基本的には自己責任によるものであると言えるとしても、日本国のパスポートを有して入国している以上、今回のような事件に巻き込まれれば、国家間の問題に発展する。したがって、予め彼らに武力紛争の下での警告を無視した行動は自己責任であることをよく周知させる必要がある。」旨、発言があった。