定例委員会の開催状況
第1 日 時 平成17年7月21日(木)
午前10時~午後0時5分
第2 出席者 村田委員長、安崎、川口、大森、佐藤、吉田各委員
長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、警備局長、情報通信局長
総括審議官、長官官房審議官(警備局担当)、情報公開・個人情報保護企画官
第3 議事の概要
会議の冒頭、委員長より、「昨日から3年振りに『日中治安当局間協議』が開催されているが、その昼食会で、私から、不法入国者対策等について専門部会を設置するなど、もっと頻繁に意見交換する場を設けてはどうかと提案した」旨、発言があった。
安崎委員より、「日中間の治安機関の協力は両国にとって重要であり必要なことである。その意味で、来日した中国側の代表団に対し大臣の関心が表明され、それが相手方に伝わったことは大変良かったと思う。本年の警察白書でも、これまでの日中間協力の経緯が記載されているが、実務者協議が具体的に進み、率直な意見交換を経て、将来の刑事共助条約の締結につながるとよいのではないかと期待している」旨、発言した。
1 議題事項
(1)人事案件について
官房長から、「8月8日付けを始めとする地方警務官4名の人事異動について発令していただきたい」旨の説明がなされ、原案どおり決定した。
(2)東組の指定の確認について
刑事局長から、「大阪府公安委員会から受理した東組に関する指定暴力団としての確認請求について、審査専門委員の意見聴取を終えたことから、暴力団対策法第6条に基づく確認をしていただき、同公安委員会に通知することとしたい」旨の説明がなされ、原案どおり決定した。
(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、一部修正の上、その内容を了承した。
2 報告事項
(1)警察庁長官に対する開示請求の措置について
情報公開・個人情報保護企画官から、7月19日までの間に警察庁長官に対してなされた開示請求の状況及び当該請求に係る開示決定等の概要について報告がなされた。
(2)国会の状況について
官房長から、7月15日に行われた衆議院外務委員会の状況等について報告がなされた。
(3)平成17年警察白書について
官房長及び総括審議官から、「平成17年警察白書」の取りまとめ結果について報告がなされた。
佐藤委員より、サブ特集の『国際社会における日本警察の活動』に関し、「国内に向けて犯罪の国際化について警告し、国内であまり知られていない日本警察の国際協力活動を紹介するということ自体はとても大事なことだと思う。ただ、警察の国際協力の在り方については、将来の課題として、もう少し幅広く考える必要があるのではないかと思う。PKOを例に挙げると、いわゆる『文民警察活動』を狭く捉える必要はなく、紛争後の新しい国づくりの中での警察制度の企画立案や警察幹部の教育訓練等への協力も求められている。さらに、日本での要員の訓練や、国連本部のPKO担当部局に日本の警察官を派遣して、PKOの企画立案に参加させることなども、PKO関連の国際協力として考えられる」旨、発言し、官房長より、「日本警察の国際協力の在り方については、昨年から検討しており、現在とりまとめの段階にある」旨、説明があった。
安崎委員より、「政府が発行する白書の本来の役割は、各種重要データの提供のほか、多くの国民に目を通してもらう、あるいは多くのメディアに関心を持ってもらい報道してもらう、ということにあると思う。過日、他省庁所管の白書について、良くやったことばかりを報告する形式のものはもはや不要であり、むしろ問題の所在を明らかにする、メリハリがきいた現状分析を望む旨の論説を目にした。多くの国民が関心を持つ治安再生に関する警察白書についても同じことが言える。今回、現場の警察官の発言を掲載したことは面白い試みであると思う。また、特集の『世界一安全な道路交通を目指して』では、運転中の携帯電話の使用禁止や飲酒運転厳罰化の施行後の状況等を取り上げると更に良かったのではないか。完ぺきなデータ分析を待たずとも、ニュース性に配慮した記載も国民に関心を持ってもらう上で必要なように思う」旨、発言した。
大森委員より、「今回の白書の記載中に次のような観点が盛り込まれているかを確認したい。交通事故発生件数については、幸い本年上半期は減少しているようだが、昨年までは増加しており、これは、毎年、交通事故死亡者の何倍もの被害者が身体の損傷等に苦しんでいる状態が発生していることを意味する。そこで、今後は、交通事故死亡者数のより一層の減少を目指すとともに、交通事故発生件数の減少を目指すことが必要ではないか。そして、その目標の達成には、一般市民の抵抗や批判があるかもしれないが、それでもやはり交通ルールの違反に対する指導取締りをなお一層強化するという姿勢が必要だと思う」旨、発言し、総括審議官より、「御指摘の点に関しては、いずれも明確に記載した部分はないが、まず、交通事故発生件数の減少については、今後の交通警察の重要課題として挙げた4点、なかでも高度情報技術(IT)の活用による情報提供等は特に有効な施策ではないかと考えている。また、交通取締りの強化については、取締り件数の増加と交通事故死者数の減少との関係を示すデータを掲載するなどして、取締りの有効性を国民に理解していただくよう努めたつもりである」旨、説明があった。
川口委員より、「今回の白書に関して、特集の交通、子供や治安の問題、外国人の問題について、それぞれ次のようなことを述べておきたい。道路には、自動車、バイク、自転車及び歩行者がおり、強者と弱者が共存する関係にある。そして、道路の構造は簡単には変えられないことから、車道では自動車が自転車を、また、歩道では自転車が歩行者を保護、尊重するという礼儀作法をきちんと守らせるようにして欲しい。これを徹底することが交通事故の減少につながると思う。特に自転車は、環境にも優しく、また健康上もよいことから、対自動車との関係では、その利用者を優遇する姿勢を示してもよいのではないか。また、子供の問題や安全・安心なまちづくりについては、決して警察など役所だけでできることではなく、国民一人一人が自分達の問題として真摯に受け止め、しっかり考えることが最も大切であり、そのような視点を打ち出して欲しいと思う。最後に、外国人問題に関しては、少なくとも合法的に入国し滞在している外国人については、地域社会や学校等が進んで彼らとその子供たちを日本社会の一員として受け入れ、そして彼らもまたそのように感じられるような対策を示して欲しいと思う」旨、発言し、交通局長より、「自転車の問題については、歩行者側、自転車側それぞれに言い分があるが、根本的には、道路における自転車の走行スペースが充分確保されていないことに端を発している。国土交通省では、平成13年に道路構造令を改正し、一定の道路には、やむを得ない場合を除いて自転車道等を設けること等を決めており、これは道路の新設又は改築に適用されることとなっている。また、警察としても、御指摘を踏まえ、今後とも交通マナーの向上等に努めてまいりたい」旨、総括審議官より、「今回の白書では、学校や地域住民等と連携し、子供を守る施策を進めている旨記載している。また、先般、犯罪対策閣僚会議において決定された『安全・安心なまちづくり全国展開プラン』についても言及しているが、この中では、外国人との共生という観点も盛り込まれている」旨、説明があった。
吉田委員より、「警察白書はどの位の部数販売しているのか」旨、質問し、総括審議官より、「昨年は1万2,500部である」旨、説明があり、また、吉田委員より、「警察白書にはCDロムが付いているが、昨年のCDロムを見たところ、本体の白書と同じような内容であった。来年以降は、本体の白書を補完する内容にするなど、CDロムの中身をもう少し考えた方がいいのではないか」旨、発言があった。
(4)平成18年度警察庁予算概算要求・要望重点項目(案)について
官房長から、平成18年度警察庁予算概算要求・要望重点項目(案)について報告がなされた。
(5)高齢者を対象とした訪問販売によるリフォーム工事に係る事犯への対応について
生活安全局長から、「高齢者を対象とした悪質住宅リフォーム事犯に関し、7月13日、関係省庁担当課長会議において、政府として緊急に取り組む総合的な対応策が決定された。また、警察においては、悪質事犯の取締りを強化するとともに、関係省庁等と連携し広報啓発を行う」旨の報告がなされた。
(6)警察庁情報セキュリティ重点施策プログラム2005について
生活安全局長から、「警察庁は、情報技術に係る犯罪対策・サイバーテロ対策を一層強力に進めるとともに、情報セキュリティに関する政策機能を強化して政府全体の施策の推進に貢献することとし、このため当面取り組むべき重点施策を『警察庁情報セキュリティ重点施策プログラム2005』としてとりまとめた」旨の報告がなされた。
(7)プロ野球球場からの暴力団排除について
刑事局長から、「7月19日、円滑な試合進行等を目的とする『試合観戦契約約款』等がオーナー会議において承認されたが、警察としては、引き続き、プロ野球暴力団等排除対策協議会の活動を支援するとともに、プロ野球球場における警戒の実施及び違法行為の取締りを推進する」旨の報告がなされた。
(8)平成17年上半期の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について
交通局長から、「平成17年上半期の交通事故の状況として、交通事故発生件数・死者数・負傷者数がいずれも減少したほか、高齢運転者による事故、飲酒運転による事故が増加し、最高速度違反による事故が減少した。また、道路交通法違反の取締り総件数が対前年比で増加した」旨の報告がなされた。
(9)皇太子殿下の「平成17年度全国高等学校総合体育大会」御臨場等(千葉県)に伴う警衛警備について
長官官房審議官(警備局担当)から、「皇太子殿下は、8月1日から2日までの間、『平成17年度全国高等学校総合体育大会』御臨場等のため、千葉県へ行啓になる。本行啓に関し、関係警察で警衛警備を実施する」旨の報告がなされた。
(10)我が国におけるインターネット治安情勢の分析について(平成17年度第1/四半期)
情報通信局長から、平成17年度第1/四半期における、インターネットに接続されている全国警察施設に対するサイバー攻撃の監視結果及びその分析結果について報告がなされた。