定例委員会の開催状況
第1 日 時 平成20年6月26日(木)
午前10時00分 ~ 午前11時10分
第2 出席者 泉委員長、佐藤、吉田、葛西、長谷川、田尾各委員
長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、警備局長、情報通信局長
首席監察官、情報公開・個人情報保護室長
第3 議事の概要
1 議題事項
(1)公益法人制度改革への対応について
官房長から、銃砲刀剣類所持等取締法施行規則及び警備業法施行規則の一部を改正する内閣府令案等の公益法人制度改革に対応するための所管法令の整備等について説明があり、原案どおり決定した。
また、官房長から、警察庁行政と密接な関係にある公益法人への支出の無駄の集中点検について報告があった。
(2)オウム犯罪被害者救済法第9条第1項に基づく資料提出の求めについて
官房長から、オウム犯罪被害者救済法第9条第1項の規定に基づき、関係公務所等に対して給付金の支給裁定に必要な資料の提出を求める旨、及び当該資料提出の求め等の国家公安委員会の権限に属する事項については警察庁長官官房長において専決処理させていただきたい旨の説明があり、原案どおり決定した。
(3)犯罪被害者等給付金の裁定に対する審査請求事案の審理状況報告及び裁決について
官房長から、福岡県公安委員会が行った犯罪被害者給付金の裁定(2件)について、それぞれの審査請求人から平成19年4月23日付け及び同年6月26日付けで国家公安委員会に対して行われた審査請求に関し、審理の状況について報告があり、いずれの審査請求も棄却する裁決を行った。
(4)道路標識、区画線及び道路標示に関する命令等の一部を改正する命令案等について
交通局長から、改正道路交通法の施行等に伴う「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令等の一部を改正する命令案」及び同改正に伴う「交通の方法に関する教則の一部を改正する国家公安委員会告示案」について説明があり、原案どおり決定した。
(5)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、一部修正の上、その内容を了承した。
2 報告事項
(1)警察庁長官に対する開示請求の状況等について(行政機関情報公開法関係)
情報公開・個人情報保護室長から、6月20日までの間に警察庁長官に対してなされた行政文書の開示請求の状況及び開示請求に対する決定について報告があった。
(2)「経済財政改革の基本方針2008」について
官房長から、「経済財政改革の基本方針2008」の概要及び治安関係の記述等について報告があった。
(3)監察の取扱い事案について
首席監察官から、皇宮警察本部の巡査長が、ファイル共有ソフトを使用して警察情報を流出させるなどした事案に関し、同警察本部は、6月27日、同巡査長を停職処分とするとともに、監督責任として、上司ら3名を本部長注意等の措置とする予定である旨の報告があった。
(4)取調べの一部録音・録画の試行に係る関係警察刑事部長等会議の開催について
刑事局長から、取調べの一部録音・録画の試行を円滑に実施するため、7月1日、関係警察の刑事部長等を集めて会議を開催することについて報告があった。
(5)薬物事犯取締活動強化月間の実施結果について
刑事局長から、5月7日から6月6日までの間、全国警察において薬物事犯取締活動強化月間を実施し、覚せい剤取締法違反等で2,973人を検挙した旨の報告があった。
(6)グリーンピ-ス・ジャパン構成員らによる窃盗被疑事件の検挙について
警備局長から、グリーンピ-ス・ジャパン構成員らによる窃盗被疑事件について、青森県警・警視庁合同捜査本部が、6月20日に被疑者2人を通常逮捕するとともに、関係先の捜索を実施したことなど事案概要、捜査状況等の報告があった。
3 その他
(1)官房長から、6月25日、自由民主党政調会長から全省庁の官房長に対し、2016年五輪招致への協力の依頼があった旨の報告があった。
(2)官房長から、公費で利用したタクシーの運転手から金品等の提供を受けた行為の有無について、附属機関、地方機関を含めた全警察庁職員を対象に、国家公務員倫理法が施行された平成12年4月1日以降を対象期間として実施した調査結果及び公費によるタクシー利用について通達を発出した旨の報告があった。
吉田委員より、「タクシーチケット問題の背景には、公務員が深夜労働を強いられているという根本的な問題もあると思う」旨、発言した。
(3)吉田委員より、「秋葉原の通り魔事件に関する種々のテレビ番組の中には、事実に基づかないものもあると聞くがどうであったか」旨、質問し、官房長から、「事実に反する内容のテレビ番組もあったが、これについては、後日、同じ番組の中で訂正されている」旨の説明があった。
葛西委員より、「功労者に対する表彰は行われたのか」旨、質問し、長官から、「警察官については既に表彰している。また、部外の一般の方にも感謝状を授与した」旨の説明があった。