定例委員会の開催状況

第1 日 時 平成20年日(木)

午前10時00分 午前115

第2 出席者 泉委員長、佐藤、吉田、葛西、長谷川、田尾各委員

長官、官房長、刑事局長、交通局長、警備局長、情報通信局長

長官官房審議官(生活安全局担当)、首席監察官、

情報公開・個人情報保護室長

第3  議事の概要

  議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「6月28日付けを始めとする地方警務官等4名の人事案件について発令していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律の一部を改正する法律の一部の施行期日を定める政令案等について

刑事局長から、第169回国会で成立した暴力団対策法改正法の一部の施行日を本年8月1日とする政令案の閣議請議並びに同法の一部施行に伴う「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律施行規則及び暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律の規定に基づく意見聴取の実施に関する規則の一部を改正する規則」等の制定及び意見公募手続の実施結果の公示について説明があり、原案どおり決定した。

(3)極東会の指定の確認について

刑事局長から、極東会が暴力団対策法第3条の要件に該当するかどうかにつき、東京都公安委員会からなされた確認請求について説明があり、同法第6条に基づき、同暴力団が同法第3条の要件に該当する旨の確認をした。

(4)北海道洞爺湖サミット開催に伴う静穏保持法に基づく外国公館等周辺地域の指定に関する協議について

警備局長から、北海道洞爺湖サミットの開催に伴い、7月6日から9日までの間、新千歳空港等の周辺地域を静穏保持法に基づく地域に指定したい旨の外務大臣から国家公安委員会に対する協議について説明があり、異議のない旨回答することとした。

(5)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、一部修正の上、その内容を了承した。

 2  報告事項

(1)警察庁長官に対する開示請求の状況等について(行政機関情報公開法関係)

情報公開・個人情報保護室長から、6月27日までの間に警察庁長官に対してなされた行政文書の開示請求の状況及び開示請求に対する決定について報告があった。

(2)消費者行政推進基本計画について

官房長から、6月27日に閣議決定された「消費者行政推進基本計画」について説明があった。

(3)平成19年度における留置施設の巡察の実施状況について

官房長から、刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律第19条等に基づき、平成19年度において、警察庁が47都道府県警察274留置施設に対して行った巡察の実施状況について報告があった。

葛西委員より、「巡察担当者が、巡察自体の完璧を期そうとして、必要以上に改善の指摘をするということはないか」旨、質問し、官房長から、「実効的にチェックを行うことが大事なので、むやみに指摘をすればよいというものではないと考えている」旨の説明があり、葛西委員より、「留置場がやたらと快適になるというのもどうかと思う。全体のバランスの中で、施設の性格にふさわしい設備とすべきであろう」旨、発言し、官房長から、「代替収容制度への信頼を担保する上で適切なものとする必要がある」旨の説明があった。

吉田委員より、「被収容者には薬物中毒等により精神に障害のある者も多いと思うが、このような者が暴れた場合に必要となる保護室の整備を進める必要がある」旨、発言し、官房長から、「暴れる者等問題被留置者の取扱いには苦労している。何とか整備を進めていかなければならないが、都道府県の予算の問題もあり、簡単ではない」旨、長官から、「警察署を新設する際には保護室を設けるようにしているが、既存の施設の改修には予算面での困難がある」旨の説明があり、佐藤委員より、「この問題については、都道府県の予算配分の関係もあり、各々の公安委員会でもよく考えてもらう必要があると思う」旨、発言した。

(4)監察の取扱い事案について

首席監察官から、サミット警備のため北海道へ派遣された関東管区警察局の技官が、宿泊先のホテルにおいて盗撮目的で女子浴場に侵入したとして、6月11日に通常逮捕された事案等に関し、同警察局は、7月2日、同技官を停職処分とするとともに、監督責任として、上司ら2名を局長注意等の措置とした旨及び福島県警察の巡査長が、児童買春したとして6月14日に通常逮捕された事案に関し、同県警察は、7月4日、同巡査長を懲戒免職処分とする予定である旨の報告があった。

(5)北海道洞爺湖サミットに伴う警備について

警備局長から、「北海道洞爺湖サミットは、7月7日から9日までの間、北海道虻田郡洞爺湖町において開催される。これに伴い、所要の警戒警備を実施する」旨の報告があった。

吉田委員より、「これまで各地で開催されたG8閣僚会議の警備はうまくいったと思うが、その上で何か課題とすべきものはあったか」旨、質問し、警備局長から、「反対派の動向も想定内のもので、特段の問題はなかった。ただ、今回の特徴として、デモなどのグループとしてまとまった行動でなく、個別にばらばらに行動するものも見られたので、留意したい」旨の説明があった。