定例委員会の開催状況

第1   平成20年10日(木)

午前10時00分 午前145

第2 出席者 佐藤、吉田、葛西、長谷川、田尾各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、警備局長、情報通信局長

首席監察官、国家公安委員会会務官

第3  議事の概要

  議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「9月26日付け人事案件1名について発令していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律の施行に伴う下位法令の整備等について

官房長から、研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律の施行に伴い所要の規定の整備を行う「研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律施行令案」及び「内閣総理大臣の所掌に係る研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する内閣府令案」について説明があり、原案どおり決定した。

(3)オウム犯罪被害者救済法施行規則案等について

官房長から、オウム犯罪被害者救済法に基づく給付金の申請手続等を定めるオウム犯罪被害者救済法施行規則案及び同案に対する意見公募手続の実施結果の公示並びにオウム犯罪被害者救済法の施行に伴う所要の規定の整備を行う警察法第十二条の三第一項に規定する専門委員に関する規則の一部を改正する規則案について説明があり、原案どおり決定した。

(4)警備員等の検定等に関する規則の一部を改正する規則案について

生活安全局長から、雑踏警備業務における検定合格警備員の配置基準を定める「警備員等の検定等に関する規則の一部を改正する規則案」及び同案に対する意見公募手続の実施結果の公示等について説明があり、原案どおり決定した。

(5)「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案」について

交通局長から、道路交通法上自転車として扱われる駆動補助機付自転車の駆動補助率を引き上げることを内容とする「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案」及び同案に対する意見公募手続の実施結果の公示等について説明があり、原案どおり決定した。

(6)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、一部修正の上、その内容を了承した。

 2  報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)愛媛県巡査部長の配置換え等に関する損害賠償請求訴訟について

官房長から、愛媛県巡査部長の配置換え等に関する損害賠償請求訴訟について、事案の概要、訴訟等の経緯の報告があった。

(3)国家公安委員会委員の英国及びフランスへの出張について

国家公安委員会会務官から、佐藤国家公安委員会委員が、10月3日から12日までの間、英国及びフランスに出張する予定である旨の報告があった。

佐藤委員より、「今回の出張の主な目的は、洞爺湖サミット警備に係る各国の協力に対する御礼及び今後の協力依頼、FIU関係当局との協力関係の強化、先般の定例会議でも報告があった諸外国の刑事司法制度の調査・研究に対する協力依頼の3点である」旨、発言した。

(4)監察の取扱い事案について

首席監察官から、東北管区警察局の事務官が自転車を窃取した事案に関し、10月3日、同事務官を停職処分とする予定である旨の報告があった。

(5)警察における取調べの一部録音・録画の試行状況について

刑事局長から、5都府県警察において9月から開始した取調べの一部録音・録画の試行について、9月末までの実施件数、実施状況の概要の報告があった。

(6)大阪市浪速区内雑居ビルにおける死傷者多数を伴う火災事件について

刑事局長から、10月1日未明、大阪市浪速区内において発生した火災事件について、事案の概要、捜査状況等の報告があった。

(7)平成20年秋の全国交通安全運動の実施結果等について

交通局長から、9月21日から30日までの間実施した秋の全国交通安全運動期間中の交通事故の発生状況、主な取組みについて報告があった。

3 その他

(1)交通局長から、第40回全国白バイ安全運転競技大会の開催について報告があった。

(2)吉田委員より、「8月に発生した首都高速5号線のタンクローリー炎上事故は、長期間にわたり大渋滞を巻き起こした。利用者ばかりでなく、道路管理者にも多大な迷惑を掛け、経済的損失も大きかったという意味で最悪の事故だったと思う。そこで、この事故について、例えば、カーブの道路設計自体に問題はなかったのかなど広範な角度からの報告を近いうちにやってほしい。高速道路が重層的に走っている所でしか起きない事故であるかもしれないが、東京以外でも同様の事故は起こり得るはずで、大都市の警察は関心があるのではないかと思う」旨、発言し、交通局長から、「事故後の状況等を含めて改めて報告したい」旨の回答があった。

(3)長谷川委員より、「警察官のけん銃自殺も後を絶たないように思うがどうか」旨、質問し、生活安全局長から、「地域警察官については、今年に入って5件発生している」旨、長官から、「秋に開催される各種全国会議等において、自殺のおそれのある地域警察官には、けん銃を持たせないように方策を講じることについて更に指示をしたい」旨の説明があった。

官房長から、「警視庁立川警察署員によるけん銃使用殺人事件が発生した際、再発防止策として各都道府県警察に指示をしているが、その実施状況を検証し、実態を踏まえて対応すべきことがあれば実施したいと考えている」旨、生活安全局長から、「けん銃は本来国民を守るために貸与されているものであるという意識を再徹底すべく通達を発出し、各所属において教養を実施しその実施状況を報告させることとしている」旨の説明があり、吉田委員より、「自殺に使用したけん銃が第三者の手に入るようなことにでもなれば大変な治安上の不安要因になるので、その点も含めて指導を徹底してほしい」旨、発言した。