定例委員会の開催状況

第1   平成212日(木)

午前10時00分 前1145

第2 出席者 佐藤委員長、佐藤、吉田、葛西、長谷川、田尾各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、警備局長、情報通信局長

首席監察官、情報公開・個人情報保護室長

第3  議事の概要

  議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「3月18日付けを始めとする地方警務官等387名の人事案件について発令していただきたい」旨及び「3月31日付け内閣承認人事4名の人事案件について内閣に承認を依頼していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)警察法施行令及び警察庁組織令の一部を改正する政令案等について

官房長から、地方警務官の定員の改正、警察庁生活安全局に生活経済対策管理官を置くこと等を内容とする警察法施行令及び警察庁組織令の一部を改正する政令案等について説明があり、原案どおり決定した。

(3)警察庁旅費取扱規則の一部を改正する内閣府令案について

官房長から、日当等を減額調整することを内容とする警察庁旅費取扱規則の一部を改正する内閣府令案について説明があり、原案どおり決定した。

(4)次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画策定指針の改正について

生活安全局長から、次世代育成対策推進法の一部改正等を踏まえ、同法に基づく行動計画策定指針の改正について説明があり、原案どおり決定した。

(5)平成21年度国家公安委員会・警察庁交通安全業務計画(案)について

交通局長から、交通安全対策基本法の規定に基づき、平成21年度において、国家公安委員会及び警察庁が交通安全に関し講ずべき施策等について定める「平成21年度国家公安委員会・警察庁交通安全業務計画」について説明があり、原案どおり決定した。

(6)無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律の施行状況に関する報告について

警備局長から、無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律の規定に基づき、平成20年中の同法の施行状況について国会に報告する旨の説明があり、その内容を了承した。

(7)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、一部修正の上、その内容を了承した。

 2  報告事項

(1)警察庁長官に対する開示請求の状況等について(行政機関情報公開法関係)

情報公開・個人情報保護室長から、3月6日までの間に警察庁長官に対してなされた行政文書の開示請求の状況及び開示請求に対する決定について報告があった。

(2)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(3)監察の取扱い事案について

首席監察官から、愛知県警察の巡査が警察署の更衣室から現金を窃取したとして2月14日に通常逮捕された事案に関し、同県警察は、3月13日、同巡査を懲戒免職処分とするとともに、監督責任として、上司を本部長注意の措置とする予定である旨及び熊本県警察の巡査部長が酒気帯び運転をした事案に関し、同県警察は、3月13日、同巡査部長を懲戒免職処分とするとともに、監督責任として、上司3名を減給処分等とする予定である旨の報告があった。

吉田委員より、「今年になって懲戒免職処分となる事案が多いのではないか」旨、発言し、首席監察官から、「本日報告したものを含めて本年9件目であり、昨年同期と比べて5件多くなっている」旨の説明があった。

葛西委員より、「2件目の酒気帯び運転の事案は、いったん警察署に出勤した後に酒気帯び運転をしたようだが、出勤の時点で、きちんと幹部が点検しないのか。全国的に統一的な点呼のやり方を考える必要はないのか」旨、質問し、また、田尾委員より、「酒絡みの非違事案の中には、通勤に私有車を利用しているケースが散見されるが、通勤方法を随時見直すなどの措置をとることである程度改善が図れるのではないか」旨、発言し、官房長から、「けん銃の出し入れ時には幹部が立ち会っているが、この時にはわからなかった」旨、長官から、「今回の事案を踏まえ、全国に向けて注意喚起するとともに、実効性のある対策を講じることとしたい」旨の説明があった。

(4)平成20年中のストーカー事案及び配偶者からの暴力事案の対応状況について

生活安全局長から、平成20年中のストーカー事案の認知件数及び配偶者からの暴力事案の認知件数は、いずれも前年より増加し、特に、配偶者からの暴力事案については、認知件数が配偶者暴力防止法の施行以来最多となったこと等について報告があった。

(5)平成20年中における生活経済事犯の検挙状況について

生活安全局長から、ヤミ金融事犯、資産形成事犯等の身近な経済事犯や食の安全に係る事犯、薬事・医療関係事犯等の食の安全・健康侵害事犯等平成20年中における生活経済事犯の検挙状況について報告があった。

(6)風俗行政研究会の開催について

生活安全局長から、いわゆる出会い系喫茶に対する規制の在り方及び風営適正化法上のラブホテル等の要件の見直しについて幅広く検討するため、部外有識者等からなる風俗行政研究会の第1回会合を3月18日に開催し、5月上旬までを目途として議論の結果を取りまとめる予定である旨の報告があった。

(7)振り込め詐欺撲滅のための取締活動及び予防活動の強化推進期間における取組結果等について

刑事局長から、2月に振り込め詐欺撲滅のための取締活動及び予防活動の強化推進期間を実施した結果、同期間中における振り込め詐欺の認知件数、被害総額は、各月の統計を取り始めて以来最低となる一方、検挙件数、検挙人員は、過去最多を記録した旨の報告があった。

(8)「身元不明死者情報ページのリンク集」の掲載について

刑事局長から、3月16日から、警察庁ホームページに都道府県警察ホームページの身元不明死者情報ページのリンク集を掲載する旨の報告があった。

(9)皇太子殿下のトルコ国御旅行に伴う警衛警備について

警備局長から、皇太子殿下は、3月14日から20日までの間、第5回世界水フォーラム御臨席等のため、トルコ国を御旅行、その途次、ドイツ国にお立ち寄りになる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する旨の報告があった。

3 その他

(1)生活安全局長から、前回の定例会議において吉田委員より質問のあった自動二輪車への青色回転灯の装備に関し、「道路運送車両法の規制により、排気量が125ccを超えるものについては装着できないが、125cc以下であれば現在でも装着可能である。実際、いくつかのボランティア団体では、屋根付きの50ccの原付に青色回転灯を装着して、防犯パトロールを行っている事例もある。125ccを超えるものについては、今後、青色回転灯装着のニーズを調査した上、その結果を踏まえて検討することとしたい」旨の報告があり、吉田委員より、「警察のパトカーに対応してボランティアの青パトがあるのだから、白バイに対応して青色回転灯を装着したバイクがあってもよいのでは、という発想である。経費の観点からも、ガソリン代の負担が少ないバイクは有効ではないか」旨、発言した。