定例委員会の開催状況

第1 日 時 平成22年6月10日(木)

午前10時00分 午前11時10分

第2 出席者 中井委員長、葛西、長谷川、田尾、髙木、山本各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、

警備局長、情報通信局長

首席監察官

第3  議事の概要

  議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「6月24日付けを始めとする地方警務官4名の人事案件について発令していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)監察の取扱い事案について

首席監察官から、警視庁の警視長による国家公務員倫理規程違反事案に関し、警察庁長官は、同人を懲戒手続に付する必要があると認め、本日、国家公安委員会に申立てを行う旨の説明があり、その結果、国家公安委員会において懲戒審査会に審査を要求する旨が決定された。

(3)監察の取扱い事案について

首席監察官から、福岡県警察の巡査部長が児童買春等をした事案に係る監督責任として、同県警察は、国家公安委員会の了承が得られれば、6月10日、地方警務官の警察署長を本部長注意の措置とする予定である旨の説明があり、原案どおり了承した。

(4)四代目工藤會、三代目旭琉会及び沖縄旭琉会の指定の確認について

刑事局長から、四代目工藤會、三代目旭琉会及び沖縄旭琉会の指定の確認について説明があり、原案どおり決定した。

(5)盲導犬の訓練を目的とする法人の指定及び公示について

交通局長から、「公益財団法人日本補助犬協会の申請を受け、道路交通法施行令第8条第2項の規定により、国家公安委員会が盲導犬の訓練を目的とする法人として同協会を指定し、公示することとしたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

委員長より、「盲導犬の需要はかなり多いと思うが、現在指定を受けている法人は、1年間にどのくらいの犬を訓練して、それを必要としている方にお渡ししているのか」旨の発言があり、交通局長から、「既に指定されている9つの盲導犬育成団体では、平成20年度に合計185頭、同19年度に合計152頭の犬を送り出した。なお、全国で実働している盲導犬全体の数は、平成20年度では1,045頭である」旨の説明があった。

(6)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

  報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)警察庁長官に対する開示請求の決定等について(行政機関情報公開法関係)

官房長から、警察庁長官に対してなされた行政機関情報公開法関係の開示請求に対する決定について報告があった。

(3)警察庁予算監視・効率化チーム第2回会合について

官房長から、6月4日に開催した警察庁予算監視・効率化チーム第2回会合について報告があった。

(4)監察の取扱い事案について

首席監察官から、新潟県警察の警部補が青少年にわいせつな行為をしたとして5月22日に通常逮捕された事案に関し、同県警察は、6月11日、同警部補を懲戒免職処分とするとともに、監督責任として、上司らを本部長訓戒等の措置とする予定である旨の報告があった。

(5)平成21年中の警察安全相談の状況について

生活安全局長から、平成21年中の警察安全相談の取扱件数、相談内容等について報告があった。

(6)「子ども・若者ビジョン(仮称)」について

生活安全局長から、「子ども・若者育成支援推進法に基づき、6月中旬に開催予定の第2回子ども・若者育成支援推進本部(本部長 内閣総理大臣)において、「子ども・若者ビジョン」を決定する予定である」旨の報告があった。

(7)天皇皇后両陛下の第30回全国豊かな海づくり大会御臨席等  に伴う警衛警備について 

警備局長から、「天皇皇后両陛下は、6月12日から6月15日までの間、第30回全国豊かな海づくり大会御臨席等のため、岐阜県及び愛知県へ行幸啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する」旨の報告があった。

(8)皇太子殿下のスウェーデン国御訪問に伴う警衛警備について

警備局長から、「皇太子殿下は、6月17日から6月21日までの間、スウェーデン国を御訪問される予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する」旨の報告があった。

3 その他

(1)委員長より、「この度の組閣において、再び国家公安委員長に任ぜられたところである。一層頑張って職務に邁進したい。今後とも、どうかよろしくお願いします」旨の発言があった。

(2)官房長から、フリージャーナリストによる取材妨害禁止仮処分命令申立てに係る東京高裁の決定について報告があった。

(3)刑事局長から、被疑者に対する国選弁護人制度の弁護人選任状況について報告があった。

委員長より、「この報告に関し、日本弁護士連合会の元副会長でもある山本委員としては、どのような御感想を持たれるか」旨の発言があり、山本委員より、「制度改正によって、被疑者に対する国選弁護人制度の適用範囲が広がったことについては大変良かったと思っているが、この制度改正に対して、今後、弁護士側できちんとした対応ができるかどうかということがまた問題となっていくと思うので、弁護士会にもこの点を伝えていきたいと思う」旨の発言があった。

(4)警備局長から、宮崎県都城市における口蹄疫の発生に伴う支援強化について報告があった。

    委員長より、「口蹄疫の発生に伴う支援について、警察の迅速な対応に感謝する。日本の畜産の最大拠点である都城で口蹄疫が発生したことから、政府内に大きな衝撃が走っており、本日の朝9時から緊急会議を行った。私もその席で、警察の対応について説明をしたところである。既に20日以上にわたって160人の警察官が現場に派遣されており、ほかにも自衛官や、全国の獣医師さんが懸命に努力しているところである。APEC警備を始めとした警察事象が相次ぎ、人数もタイトなときで大変御苦労だが、警察にも引き続きしっかりやっていただけるよう、お願いする」旨の発言があった。

(5)髙木委員より、「先般、北海道で開催されたAPEC貿易担当大臣会合警備においては、特異なことはなかったのか」旨の発言があり、警備局長から、「一部で反グローバリズム勢力等によるデモ等は行われたものの、逮捕者等が出ることもなく特段大きな問題は発生しなかった」旨の説明があった。