定例委員会の開催状況
第１ 日 時 平成２２年７月１日（木）
午前１０時００分 ～ 午前１０時３０分
第２ 出席者 中井委員長、葛西、長谷川、田尾、髙木、山本各委員
長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、警備局長、情報通信局長
長官官房審議官（交通局担当）
首席監察官、国家公安委員会会務官
第３ 議事の概要
１ 議題事項
（１）人事案件について
官房長から、「７月８日付け地方警務官３名の人事案件について発令していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。
（２）国家公安委員会に対する再審査請求に関する裁決について
国家公安委員会会務官から、鳥取県公安委員会によりなされた裁決の取消等を求めて、国家公安委員会に対してなされた再審査請求について、同請求を却下する裁決を行い、請求人に送達することとしたい旨の説明があり、原案どおり決定した。
（３）「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令の一部を改正する政令案」等について
生活安全局長から、いわゆる出会い系喫茶営業の店舗型性風俗特殊営業への追加並びにラブホテル等営業の範囲の拡大に関する「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令の一部を改正する政令案」及び「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則の一部を改正する規則案」に対する意見公募の実施結果を一般に公表すること及び同政令案等について説明があり、原案どおり決定した。
（４）国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
２ 報告事項
（１）中国公安部との協議（第６回）の開催結果について
官房長から、中国公安部との協議(第６回)の開催結果について報告があった。
（２）監察の取扱い事案について
首席監察官から、警視庁の警視長を国家公務員倫理規程違反事案により減給処分１００分の１０ ３月とする６月１７日の国家公安委員会の決定について、６月２４日、国家公務員倫理審査会の承認が得られたので、７月２日、同警視長を処分する予定である旨の報告があった。
（３）平成２２年度全国通信指令・無線通話技能競技会の開催について
生活安全局長から、平成２２年度全国通信指令・無線通話技能競技会の開催について報告があった。
葛西委員より、「この競技会は、平成９年の『全国警察情報通信競技会』以来、１３年ぶりの実施ということであるが、なぜこれまで中断されていたのか」旨の発言があり、生活安全局長から、「理由はいくつかあるが、目的を達したという判断を当時したということである。その当時の競技会は、詳細な想定を与え、いかに短時間で指示が出せるかとか、無線資機材を使えるかということに重点を置いた競技会であったが、それまで４０回以上にわたって全国競技会を実施してきており、あえて全国レベルで行わなくても、それまでのノウハウを基に各都道府県警察で行えば目的が達せられると考えられたこと、また、競技者が、本部の通信指令課員等となっており、各都道府県警察の負担が重いものとなっていたことなどから、中断するとの判断をしたものである。今回の競技会では、その実施方法を、極めて実戦的な、『想定事案の詳細を正確に把握しなければ、その後の指令・指示を的確に行うことができない』という、より実際に即した内容の競技会になるようにしている」旨の説明があり、情報通信局長から、「当時は、情報通信局が主体となって実施しており、電話交換手による交換の競技や、モールス符号を打つような電信の競技などの種目があったが、既にそれらは競技として現実的でなくなってしまっていたので、中止の一因となった」旨の説明があり、長官から「この種の競技会は、長く続けていると、どうしても『競技のための競技』になってしまうおそれがあるので、今回は仕切り直して、より実戦的な内容で実施するものである」旨の説明があり、葛西委員より、「競技会の内容や課題が、型にはまってしまったものであればあまり効果はないかも知れないが、『何が起こるか分からない』という状況の中でいかに対処できるかを競うものであれば、勉強になって良いと思う」旨の発言があった。
（４）株主総会集中日における総会屋の動向等について
刑事局長から、株主総会集中日における総会の開催状況、総会屋の動向及び各都道府県警察の警戒状況等について報告があった。
３ その他
（１）委員長より、「大相撲力士による野球賭博等の事件に関する捜査の進捗状況はどうなっているのか」旨の発言があり、刑事局長から、「先般、大関の地位にある現役力士を恐喝した容疑で、元幕下力士を逮捕したほか、野球賭博に関わったと申し出た力士についても事情聴取を行うなど、その全容を解明すべく鋭意捜査を進めている」旨の説明があった。