定例委員会の開催状況

第1 日 時 平成23年2月10日(木)

午前10時00分 午前10時50分

第2 出席者 葛西、長谷川、田尾、髙木、山本各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、

警備局長、情報通信局長

首席監察官

第3  議事の概要

  議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「3月9日付けを始めとする地方警務官等63名の人事案件について発令していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「石川県警察における物品購入等に係る不適切な事務処理等事案に係る監督責任について、懲戒審査会の結果を答申する」旨の説明があり、これを受け、国家公安委員会において、元石川県警察本部長等2名を減給100分の10、1月等とすることを決定した。

(3)監察の取扱い事案について

首席監察官から、1(2)で説明のあった石川県警察における物品購入等に係る不適切な事務処理等事案に係る監督責任について、「同県警察は、国家公安委員会の了承が得られれば、2月10日、石川県警察本部警務部長等4名の地方警務官を本部長訓戒等の措置とする予定である」旨の説明があり、原案どおり了承した。

(4)三代目俠道会、九州誠道会及び太州会の指定の確認について

刑事局長から、「広島県公安委員会から受理した三代目俠道会並びに福岡県公安委員会から受理した九州誠道会及び太州会に関する指定暴力団としての指定の確認請求について、審査専門委員の意見聴取を終え、本日、暴力団対策法第6条に基づく確認をし、それぞれ、当該公安委員会に通知することとしたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(5)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

  報告事項

(1)警察庁長官に対する異議申立てに係る決定及び開示請求に係る決定について(行政機関情報公開法関係)

官房長から、警察庁長官に対してなされた行政機関情報公開法関係の異議申立てに係る決定及び開示請求に係る決定について報告があった。

葛西委員より、「本件では、対象文書の枚数が20万枚と膨大であるということで、対応に大変な手間がかかっていると思うが、その手間について、『何人がかりで、何日分の労働力が必要である』といった量的な算定はできるのか。もし分かるとしたら、むしろそうしたものを公表して、開示請求を受けている資料が、請求者にとってどうしても見たい資料であるのか、嫌がらせ的にたくさんやっているのかということを判断し、それによって、例えば、開示する量数についても減らしたり、対応を拒否したりするなどの対抗策をとるということも必要ではないか」旨の発言があり、官房長から、「算出は可能であると思う。本件については、膨大な数の開示請求を受け、それでも何とか応じようとしてやってきたところである。当庁では、請求文書の枚数が数十万の単位までは、時間がかかっても応じていたこともあるが、あまりに膨大な請求、例えば100万を超えるような場合については、請求文書の特定がされていない又は権利の濫用ということで対応をお断りしている。いずれにせよ、本件に対して膨大な人手と時間がかかっているということは、間違いない。なお、一方で、この種の対応についての判決なども大分積み重なってきたところであり、これに沿って対応していくしかない」旨の説明があった。

(2)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(3)高知県警察における公文書非開示処分取消請求訴訟の控訴審判決について 

官房長から、2月4日に言い渡された、高知県警察における公文書非公開決定処分取消請求訴訟の控訴審判決について報告があった。

(4)監察の取扱い事案について

首席監察官から、1(2)及び(3)で説明のあった石川県警察における物品購入等に係る不適切な事務処理等事案に関し、「警察庁は、2月10日、監督責任として、元石川県警察本部長等4名の警察庁職員を戒告処分とする予定である」旨及び「茨城県警察の巡査長が、酒気帯び運転で交通事故を起こしながら警察に報告せず逃走した事案に関し、同県警察は、2月10日、同巡査長を懲戒免職処分とするとともに、監督責任として、上司を本部長注意の措置とする予定である」旨の報告があった。

(5)岡本ホテルを舞台とした組織的犯罪処罰法違反(組織的な詐欺)事件の検挙について

刑事局長から、警視庁・静岡・兵庫・福井県警察が、2月8日までに、岡本ホテルを舞台とした組織的な詐欺で岡本ホテルグループの実質的支配者である元オーナー等11名を逮捕したことについて報告があった。

(6)平成22年中の暴走族の実態及び取締り結果について

交通局長から、「暴走族のグループ数、構成員数、110番通報件数、総検挙人員等はいずれも前年と比べて減少したが、近接排気騒音に係る整備不良、騒音運転の検挙人員は増加した」旨の報告があった。

(7)全教「第28回定期大会」をめぐる動向と警察措置について

警備局長から、2月11及び12日の両日、東京都千代田区内で開催される全教(全日本教職員組合)「第28回定期大会」をめぐる右翼等の動向と警察措置について報告があった。

3 その他

(1)刑事局長から、「昨夜、福岡県で、一般市民が拳銃で撃たれ、負傷するという事件が発生した。全国的に見ても、暴力団と全く関係のない一般市民が、暴力団員と思われる者に拳銃で撃たれて負傷したというのは、過去3年間なかったことから、非常に事件を重く見て、捜査を尽くすとともに、関連先の警戒を強化している」旨の報告があった。