定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成24年4月12日(木)

午前10時00分 午前11時45分


第2 出席者 松原委員長、長谷川、田尾、山本、前田各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長

首席監察官


第3  議事の概要

1 議題事項

(1)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「群馬県警察の巡査が、女性に強いてわいせつな
行為をしようとして怪我をさせたとして、3月25日に通常逮捕され
た事案等に関し、同県警察は、国家公安委員会の了承が得られれば、
4月13日、監督責任として、地方警務官の警察署長を本部長注意の
措置とする予定である」旨の説明があり、原案どおり了承した。

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を
要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内
容を了承した。

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)警察庁長官に対する開示請求の決定について(行政機関情報公開法
関係)

官房長から、警察庁長官に対してなされた行政機関情報公開法関係
の開示請求に対する決定について報告があった。

(3)警察庁予算監視・効率化チーム第12回会合について

官房長から、警察庁予算監視・効率化チーム第12回会合について
報告があった。

(4)監察の取扱い事案について

首席監察官から、前週に引き続き、長崎県西海市における女性2名
被害の殺人事件への対応に関する千葉県警察の再検証の状況及び今後
の措置方針等について報告があった。
 首席監察官から、1(1)で説明のあった群馬県警察の巡査による
強制わいせつ致傷等事案に関し、「群馬県警察は、4月13日、同巡
査を懲戒免職処分とする予定である」旨及び「岡山県警察の巡査長が、
女性用下着を窃取しようとしたとして、3月6日に通常逮捕された事
案等に関し、同県警察は、4月13日、同巡査長を懲戒免職処分とす
るとともに、監督責任として、上司らを本部長訓戒等の措置とする予
定である」旨の報告があった。

(5)平成23年中の警察安全相談の状況について

生活安全局長から、平成23年中の警察安全相談の取扱件数、相談
内容等について報告があった。

(6)北部九州4県警察による暴力団対策に関する協定の締結について

刑事局長から、北部九州4県警察による暴力団対策に関する協定の
締結について報告があった。
 前田委員より、「元々福岡県の暴力団である道仁会の分裂により、
これだけ広域かつ長期間にわたって強烈な抗争事件が続いているが、
この間、九州管区警察局はどのような対応をとってきたのか。また、
そもそも一般人も巻き込まれてこれだけ強烈な抗争事件になっている
わけであるから、もっとしっかり取り締まらないと、『警察は本当に
やる気があるのか』と言われてしまう。協定を締結すること自体はも
ちろん良いことであるが、それだけでは収まらないのではないか」旨
の発言があり、刑事局長から、「今回の協定締結は九州管区警察局が
かなり主導して行ったものである。これまでも、抗争事件が福岡のみ
ならず佐賀、長崎、熊本各県にまたがって発生していることから、九
州管区警察局はもちろん警察庁が主導しながら連携して取締りを行っ
てきたところである。しかし、道仁会が完全に分裂し、道仁会の前会
長が射殺されたことから、警察が取り締まってもなかなか抗争事件が
収束しないというのが実態である。このような中、警察として態勢的
な部分をより強化しようということで、今回、警察法に基づく形づく
りを行ったものである。抗争事件が勃発した平成18年以降、警察庁、
九州管区警察局、関係県警察が連携して取り組んできている」旨の説
明があった。

(7)自動車安全運転センターの平成24年度予算及び事業計画の認可に
ついて

交通局長から、「自動車安全運転センター法の規定に基づき、同セ
ンターから国家公安委員会に対して、平成24年度の予算及び事業計
画について申請がなされたが、内容が適正であると認められたことか
ら、長官決裁の上、同予算等について認可を行った」旨の報告があっ
た。

(8)北朝鮮による「人工衛星」と称するミサイル発射に伴う警察措置に
ついて

警備局長から、北朝鮮による「人工衛星」と称するミサイルの発射
予告がなされたことを受け、警察庁及び都道府県警察における当該ミ
サイル発射に備えた対応及びミサイル発射時における対応等について
報告があった。

(9)外為法違反事件被疑者の逮捕について

警備局長から、外為法違反事件被疑者の逮捕について報告があった。

3 その他

(1)生活安全局長から、「長崎ストーカー殺人事件の検証およびストー
カー行為規制法改正を求める要望書」について報告があった。

(2)交通局長から、大阪府警察において、不適正な飲酒取締りによって
警察官が虚偽有印公文書作成等で逮捕された事案を受け、事案の問題
点、及び3月8日開催の定例会議において田尾委員からなされたデジ
タル式飲酒検知器の管理の徹底に関する指摘を踏まえた再発防止対策
について報告があった。

(3)交通局長から、4月9日、鹿沼児童クレーン車死亡事故遺族の会が
運転免許制度の改正を求める署名を国家公安委員会委員長宛てに提出
したことについて報告があった。